720pテレビ電話(Logicool Vid HD、Skype)用PC選び
この回やこの回など、このサイトではLogicool Vid関連を何度か扱ってきた。
ヲタでもない一般人がするであろう最も重い処理が720pテレビ電話だと思うからだ。
今回も最新事情を踏まえてお送りする。
まずカメラ。
最近はThinkPadのオプションにも「HD 720p対応」が謳われてるが、
これにはやはり、色味の問題がある。
ベストはやはりLogicool HD Pro Webcam C910だろう。
Skypeの720pにも対応してる。
同じLogicoolのHD対応でも、
最上位のコレ以外は画角が78°⇒60°と極端に狭くなるので、
1人がカメラの前に座ったまま使うんでなければ妥協の余地が無い。
通信環境は「1Mbps以上のアップロード速度」が要る為、
光やWiMAX、mopera Uが一般的か。
本題のPCだが、要件としては、
・Core i3-2310M以上のCPU。
・ノートや一体型なら液晶が綺麗なもの、それ以外ならHDMI出力は欲しい。
と、今となってはかなり緩いついでに今回は低価格中心でお勧めを挙げてみる。
価格度外視で何時もお勧めしてる様な(詳細)据置ノートや一体型でも、
立派に役目を果たす事は言うまでも無い。
■富士通 FMV LIFEBOOK SH76/D:
普段私が嫌う13型、HD液晶ではあるが、
写り込みの少なさと発色を両立してるので、
可搬性や解像度要求が低いこの機会に採り上げてみた。
■dynabook Satellite T571(詳細):
老眼入ってる方がどうしてもノートというならこの辺りがお買い得。
ココで言う「お買い得」は単に安いだけじゃなく、
知人に勧められるレベルの信頼性を含めた評価。
■VAIO C 14型(詳細):
落下保証まで含めれば最も安い部類とも言える。
通話のコチラ側が1人なら丁度良いサイズ。
どちらの解像度えらんでも上下視野角せまいが、
少なくとも14、15型のHD液晶は全てそう。
■ThinkPad X220 IPS液晶モデル(詳細):
リアル・モバイルに発色と広視野角を求めるならコレ。
■ThinkPad Edge E420(詳細):
この用途には光沢液晶が良いだろう。
今やCore i3以上で最も安いノート。
lenovo G570と違ってメモリ増設も簡単。
■lenovo H310:
HDMI出力付PCではズバ抜けて安い。(最安3万円ちょっと)
電源交換し難い事もあり寿命の短かさが懸念されるが、
大画面テレビに繋げるだけならこれで充分。
外付HDD繋ぎっぱとかはお勧めしない。
■IdeaCentre B320:
テレビ無しだと
21.5型フルHD、Core i3-2100(3.1GHz)で5万円台前半、
同じくCore i5-2400S(物理4コア)で6万切る辺りで売られる事もあるだろう。
コチラはVALUESTAR Wと違って実用的には充分、
ボードPCとして通用する筐体。
その割には液晶裏が厚いのでデスク用CPUを載せられたと思うが、
G570の様に無難な出来だと、
ノート優勢のPC勢力図まで塗り替えてしまいかねない。
ただ、「2年過ぎて直すよか買い換えた方が早い」状況になったとして、
幾ら安かったと言っても21.5型モニタまで処分する様な勿体無い事は自分には出来ない。
そこはやはりノートとは違う。自分なら幾らか保守性の良い
ThinkCentre Edge 91z All-In-Oneが安くなるのを待つだろう。
■ASUS K53E:
Core i5な15.6型では最もお買い得。
鬼門のキータッチが、この用途では重要視されないからだ。
パームレストまでアルミ・ヘアラインのカラバリ効いてるノートはザラに無い。
■acer Aspire TimelineX AS3830T:
Core i5、13.3型の価格破壊担当だが、
一方のASUSが「第2世代Core i で光学無しで安い」っての出さないせいで、
今の所、値崩れが鈍い。
acer Aspire TimelineX AS3830T最強杉ワロタwってなる使い道。
今時の13.3型ってのは使い道に困るサイズである。
画面縦寸が、横縦比16:10時代の12.1型相当しかないので
家で使うには小さ過ぎるし、
筐体幅でA4用紙大を超えてしまうので持ち歩き専用にもう1台欲しくもなる。
そこで以下の使い道を提案したい。
自宅の各部屋にモニタやキーボードを設置しておき、
部屋を移動する時にPC本体だけ持ち歩くスタイルだ。
テキスト系ならBenQのBL2400PT / EW2420 / VW2420H(詳細)、
動画なら三菱 RDT232WM-Z(詳細)と、
用途によってモニタを使い分けるのも良いだろう。
そういう発想にさせる程、16:9比になってからのモニタの価格破壊は半端ない。
逆にPC本体は、幾ら安いからといって安易に買い足して逝くと、
管理業務が増えてしまう。(リモートデスクトップとかActive Directory使っても)
どうせ全台毎日バックアップとるし、普段使いのPCは精々3台までに抑えたい訳ですよ。
という事で今回は、家の中を「気軽に」持ち運べる「PC本体」
となりそうな機種を挙げてみる。要件は
・一般的用途に困らない性能
・長時間稼動に耐える排熱・静音性
・画面へのデジタル出力端子
など。
■Let’s note S10 / N10(詳細):
筐体サイズ故に長時間エンコには向かないが、
付属ソフトウェアに至るまでが安定志向というメーカーPCは
他所には中々、例が無い。
■EPSON Endeavor ST150E(詳細):
CPUが旧世代だが、ノートよりは設置スペース節約できる。
デジタル出力はDVI-D。
■ThinkPad X220(詳細):
コチラも長時間エンコはお勧め出来ないが、ThinkPadは
液晶とじたまま運用できる<メーカー検証済>なのが良い。保守性も魅力。
デジタル出力はDisplay Port。
■ThinkPad L420 / E420(詳細)、T420:
設置スペースからしてこの使用形態では14型が上限だろう。
Tシリーズなら同時に最大4画面の外付モニタへ出力できる(要ドック)し、
それ以外は保守性まで含めたトータルコストに秀でている。
筐体の軽さや薄さよりも内部スペースある方が使い易いので
T420sは除外した。
デジタル出力はE420がHDMI、それ以外はDisplay Port。
■DELL OptiPlex 990 ウルトラスモール:
不自由しないCPUが載るセパレート型Win機としては、
Endeavor ST150Eの次に小さいのではないか。
まぁコチラはマトモどころか、
Core i7-2600S(4コア、2.8GHz、TB最大3.8GHz)選んでも
排熱・静音性は悪くない。
デジタル出力はDisplay Port。
DELL、hpはデスクトップでも部品の独自仕様が多い。
■ASUS U31F-RX480(詳細):
13型ノートでAS3830Tに信頼性・耐久性をプラスしたいとなれば、
国内メーカーよりコチラだろう。
第2世代Core i モデルが待たれる。
■acer Aspire TimelineX AS3830T:
この機種が属するカテゴリで国内メーカーといえば
①LIFEBOOK SH
②dynabook R731
③VAIO S
などがあり、低反射液晶の①、軽量モデル選べる②、高解像度えらべる③と、
それぞれウリもあるが、今回の使用形態では重要じゃないし、
排熱・静音性、耐久性・保守性など考慮すると、
「高価でもAS3830Tより確実に長持ちする」とは言い難いメンツばかりだ。
○○職人としての顔を持つ私としては、①~③全てが
光学ドライブ内蔵というのは評価できるが、今や特殊な要求だろう。
AS3830Tは15.6型の「5万円ノート」より長時間駆動するのも魅力だが、
バッテリーが内蔵式で交換はメーカー送りになるだろうから、
長時間駆動が必要な方が2年以上使うのであれば、
国内メーカー製やThinkPadよりランニングコスト掛かるのは覚悟すべし。
450Mbpsの普及型無線LANルータが発売になった件。
バッファローのエアーステーションにも、WZR-HP-G450Hの型番で対応品が追加された。
450Mbpsというのは理論値に過ぎないし、
LAN内でサイズの大きなファイルを無線によってやり取りする場合にしか効果も無いが、
現代のPC環境で最もボトルネックになり易い部分なので、
少なくともCore i5とi3の差程度には重要なんじゃないかと。
このルータを有効に使うには
PC側も450Mbpsに対応してる必要がある(専用の子機を使わない場合)が、
今年買うPCをどれにしようか迷ってる私でさえ、
既に対応ノートを3台も所有(ThinkPad X200s、X301、T510)してるのだから、
第2世代Core iモデル(超低電圧のみ第1世代含む)の主要どこなら対応が当たり前だろjk
と思って調べてみたら意外な結果が・・・それぞれ、メーカー公表の理論値を列挙する。
(内蔵WiMAXがインテル製なら現状、
300Mbpsで頭打ちはPCメーカーの怠慢とは言えない。)
■NEC
LaVie L フルHD 3D(店頭・直販)・・・送受300Mbpsが標準または選択可
LaVie M(店頭・直販)・・・送受300Mbps
■富士通
ESPRIMO FH98/CM(低反射液晶一体型)・・・送受300Mbps
LIFEBOOK SH76/C(13.3型)・・・送150Mbps、受300Mbps(WiMAX内蔵)
■SONY直販
VAIO L、VAIO C・・・送受150Mbps
VAIO F(3D)、VAIO SB・・・送受300Mbps(SBはWiMAX内蔵)
■Panasonic
B10店頭・・・Centrino Advanced-N 6205(300Mbps)
B10直販・・・Centrino Advanced-N 6230(300Mbps)
S10 / N10 / J10・・・Centrino Advanced-N + WiMAX 6250(300Mbps)
■ThinkPad直販
Tシリーズ(それぞれ末尾i含む)・・・Centrino Ultimate-N 6300(450Mbps)まで選択可
X220(末尾i含む)、Lシリーズ、Edge 11″(インテル版)
・・・Centrino Advanced-N + WiMAX 6250(300Mbps)選択可
■DELL直販
Latitude Exx20・・・Centrino Ultimate-N 6300(450Mbps)まで選択可
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まだ仕様が上がって来ないが、先日発表されたHP EliteBookなんかも、
当然の事ながら450Mbpsは前モデルを踏襲すると思われる。
外付の転送速度といえば世間ではUSB3.0ばかりが話題になるが、
NASが当たり前の時代だし、ノートにUSB繋ぐのすらメンドイっつーのw
LaVie M(ワイヤレスTVモデル)レビュー
(ワイヤレスTVモデルは黒筐体のみ)
直販名はLaVie G タイプMで、
ワイヤレスTVの店頭モデル型番は「LM570/DS」。
13.3型1,366 x 768pxの光沢液晶を搭載するDVDドライブ内蔵ノート。
重量は1,880グラム、
BBenchは約5.5時間(i7-660UM構成、「ECOモード」)。
ACアダプタは小型でコード込み216グラム。
ただし13.3型故に筐体幅が330ミリもあるのと、
特別堅牢性を意識した設計になってないのでお出掛け専用にはお勧めしない。
NEC、富士通辺りだと排熱・静音性の確保には、
分厚い筐体やら省電力パーツを採用するしかない訳だが、
このLaVie Mは後者である(厚さ30.5ミリのフラット筐体)。
しかし今時のインテルULVならフルセグの視聴や無圧縮録画の障害にはならない。
店頭モデルはCore i3-380UM(1.33GHz、TB無、HT有)だが、直販では更に、
通常電圧i3にベンチで迫る、i7-660UM(1.33GHz、TB最大2.4GHz)も選べる。
ワイヤレスTV+i7構成は直販のみで、
13万円~(クーポン使用、投稿時)というのは全然お買い得じゃないが、
ワイヤレスでフルセグを家中(少なくとも部屋中)モバイルできるノートは
実用レベルではLaVie Mしか見当たらないので、
テレビ「視聴」を重要な用途とするならアリだろう。
逆にTVとi7を除いた構成は最安9万円~(投稿時)だが、
・本格モバイルから発展したdynabook R731
・徹底的に写り込みを抑えた光沢液晶とマルチベイが特徴のLIFEBOOK SH
といった「通常電圧CPU+堅牢設計」の13.3型ノートと同価格帯で戦うには無理がある。
(察するに光学内蔵ではCULV要件を満たさない為、割高になる。)
LaVie Mの付加価値としては
・直販なら62GBのSSD+HDDの構成が選べる(メモリ、HDD交換は裏面カバー外すだけ)。
・テンキー付(逆にキーボードは主要キーピッチ18ミリ、ストローク2.4ミリ)。
・東芝、富士通と違って、落下・水濡れにまで対応するメーカー保証が付けられる。
・引っかき傷を自己修復するスクラッチリペア天板。
辺りで、注意点としては
・ディスプレイの開く角度が130度まで。
・WiMAXや青歯内蔵が選べない。
・一部レコーダーと違って、録画番組をDVDにダビングするとSD画質(720 x 480)になる。
辺り。
パワーCPU搭載の、メインストリーム・ノート達。
一番高価なノートが一番優秀な道具と限らないからこそ、ノート選びは面白いとも言えるが、
T510 FHD Core i5-540Mが覚悟してたのより大幅に安く、予算が余ってしまったので、
720pまでのテレビ電話にも対応しそうなノートを買い足す事にした。
ただ現在、720p通話が出来るカメラはFREETALK Everyman HDしか無い。
このカメラについて販売元(通販)のskypeショップに詳細を尋ねた処、
「ハードウェアの事はメーカーに訊いてくれ」との返事。
メーカーHPに行ってもサポートは英語で受け付けるメールのみってんじゃこのカメラ、
怖くて6,880円 × 2台分は出し様が無いという・・
ちなみに現在はVGA(640×480)画質のLogicool Vidを使ってる訳だが、
両側に光回線(プロバイダはOCN)、
悪い方のCPUがPenryn世代のCore 2 Duo 2.1GHzという構成で、
快適に使えている。
試しにDothan世代のPen M 1.73GHz、メモリ512MBでやってみた時には、
時折、画面がモザイク状になったり、動きがカク付いていた。
WEBカメラではグラフィックとの相性問題が懸念されるが、
先日Logicoolに問い合わせた処、
「現行WEBカメラの動作確認は、全てのグラボでないにせよ、
インテルオンボードに限らず、NVIDIA、ATIでもやっている。」との回答を得た。
この先、Logicool Vidが720pに進出してくれる事を祈りつつ今回は、
上記カメラEveryman HDの720p用動作環境
「デュアルコア 2 GHz プロセッサあるいはそれ以上。」を参考に、
一般の方が3年程度、メインとしても使えるパワーを秘めた、価格的にも無難なノートを探してみた。
【追伸】Logicool Vid HD(720p対応)が出ました。
HDテレビ電話を行う為の必要システムは、
「2.4GHzデュアルコア以上のCPUと2GBのメモリ」となっており、
やはりこの記事に登場するノートが最低ラインと言えそうです。【追伸終】
ノート検索要件は
・液晶の発色が地味過ぎない事(在り来たりのビジネスノートを弾く為の要件)。
・14型以上なら縦解像度は900ドット以上。
・2.5GHz × 2コア駆動が可能(下の表の赤で囲ったもの)なCore i世代CPU。
・HDMI(またはDisplayPort)出力端子。
・12万円(価格は全て、投稿時点のもの)程度まで。
といった感じ。ワリと当たり前の条件なのだが、私が実機確認した範囲では、
以下の10機種に絞られた。
○NEC LaVie L(の内、16型光沢フルHD液晶モデル。直販名はLaVie G タイプL):
液晶が綺麗でUSB3.0が付いてる以外は消去法で選ばれるフルHDノート。
と言うのも現在、NVIDIA、ATIのグラフィック共、ドライバに不安を抱えているからで、
LaVie Lの様にフルHDながらインテル・オンボってノートは、他に殆ど例が無い。
フルHDモデルの筐体色は黒のみ。Core i5は430Mのみ。
個人的には筐体前面に端子をズラッと並べたデザイン(って言えるのかなぁ?)
は有り得ない。私ならここまでカッコ悪いノートはどうせ持ち運ばなくなるし、いっそデスクトップ買うだろう。
△富士通 FMV-BIBLO MG(予算内だと価格.comモデル。13.3型HD液晶):
今回のMGは、コンシューマ寄りのデザインに大きく舵を切った。
歴代MGが富士通で最も力(開発コスト)の入った機種だっただけに、
機械としては悪くないんだろうけど、
私的には液晶下の無駄スペースが「目立ち過ぎる」ので却下。
旧モデル知ってると、16:10の14.1型の代わりに載せました感あり過ぎで、
こっちが恥ずかしくなる。
△VAIO S(13.3型光沢HD液晶):
光学ドライブを搭載し重量2kg前後、GeForce 310Mもオプションで選択できるが、
こちらも16:9のHD液晶が採用された為、
駆動系以外はCULVノートっぽくなってしまった。
パームレストがシボ加工され、黒筐体を選択しても指紋が目立たない等、
お洒落に使うには悪くない。
一方、キーボード中央で軽くたわんだり、底つき感も乏しい事や、
一定以上の速さでキー連打すると一回分しか有効にならない等、
やはりと言うか、本気で使える道具ではない。
私が試したのはCore i3モデルだったが、ファンの回転数切り替えが少なく、静かではあった。
駆動時間は、省電力モード使って標準バッテリーで4時間前後といった処。
○VAIO E(の内、14型光沢HD+または15.5型光沢フルHD液晶モデル)
海外には17型も存在するVAIO Eだが、上下視野角からして、
[VAIOディスプレイプラス]の15.5型フルHD一択と言って良い。
現行フルHDノートで液晶が綺麗と言うと、
(ThinkPad、hp、DELLにあるRGB LEDバックライトや東芝の18型ノートを除くと、)
LaVie L、このVAIO Eの15.5型、ThinkPad T510の3台であろう。
前2者は自然な発色で光沢画面。
それぞれ高画質エンジンの、「彩りプラス(専用チップ)」、「Motion Reality HD」を搭載。
後者は広色域、広視野角の非光沢画面。
バックライトは後2者がLEDである。
VAIO Eで高解像度を選択すると、グラフィックはRADEONが載って来るが、
実を言うとWin7では、コチラの一番下の見出しにもある様に、RADEONの安定性は捨てたモンじゃない。
しかし長期的にはATIの体質もある事だから、RADEON搭載ノートを更新系には勧め辛い。
まぁ
・飛んで困るデータは置かない。
・動画再生、ゲームを中心に3年間使い倒せれば充分。
と消費に徹するなら、補償上限無しの落下・水濡れ対応メーカー保証(だだし、新品交換になるとそこで終了)
が付けられるVAIO E程、理想的なノートも無い。RADEONなら画質も綺麗だろう。
夏モデルで筐体色が白、黒以外にも選べる様になるかが気になるが、
私的には同時期購入のもう一台が保守的機種(ThinkPad T510)なだけに、
このVAIO E フルHDの個性には大いに惹かれるものがある。
PCというのは電化製品と違い、管理が付き物なので、無闇に台数増やすのもお勧めしないが、
今やたった一台に資力を集中させるべきでない事だけは明らかだ。
私は最近、かなり有名かつ有料のあるソフトをPCに入れたのだが、
それ以降、頻繁にエクスプローラが落ちる様になってしまった。
調べたら、これ又かなり有名な別のソフトとの競合が判明した。
片方のソフト外してからは案の定、エクスプローラ落ちてない。
△VAIO F(予算内だと、クリエイティヴ・エディション(以下CE)でないモデル):
「どーしても地デジ内蔵が欲しいけど、CEまでは手が届かない。」
という方向け。今時12万近く出して我慢ノート(この機種の場合、液晶がイマイチ)はお勧め出来ない。
まぁCEも、白の発色汚くて冷めた。視野角も、T510 フルHDより遥かに狭い。
VAIO Aありし頃は、MAC以外でクリエイティヴ系を担ってたVAIOだが、
この世代はVAIO Zの発色といい、クリエイティヴ・エディションが名ばかり過ぎて心配になる。
◎ThinkPad X201s(12.1型非光沢WXGA+液晶):
大型のクーポン来れば、一般の方でも12万円程度から購入できる。
Core i世代になって、Turbo Boost、Hyper-Threading(論理4コア)、
そして強化されたグラフックが使える様になり、
X200sから確実に性能はアップし、駆動時間もSU9xxxと比べなければ充分長い。
心配されていた発熱も、低電圧i7は選別品というピラミッドの頂点に立つ石だし、
X200sで排熱、静音性にかなりの余力(SU9xxxは、ホントFAN回らない。)があった分、
Core i世代の他のモバイルに比べれば、X201sなら許容範囲と言えよう。
(それでも長時間エンコを膝上でするのはお勧め出来ない。この小型筐体で
その用途だと、熱が排気口側に集中するだけマシといったレベル。)
尚ThinkPadには、駆動時間稼ぐ為、Speedstep切らずにTurbo Boost切る設定もある。
「省電力マネージャ」の「ファン制御モード」で、マックスパフォーマンスだとTB有。バランスだとTB無。
「最大のプロセッサの状態」を99%にしてもTBしなくなる。
モバイルなら駆動時間こそ最重要だという方も多いだろうが、
大型ノートなりデスクトップを併用してると、
それらから動作クロック半分程度といったCPUでは、用途を絞ってもストレス皆無とは言い難い。
720pのテレビ電話やUSTREAMもエンコ伴うが、
それらに手を出すとモバイルでもやってみたくなるのは時間の問題。
その点X201sなら、2台体制のもう一台に、イザとなったら持ち出せるノートなんぞ不要だし、
大型ノートやデスクトップを組み合わせる事でPC環境はより快適になる。
ところで私がVAIO Zに厳しい理由は主に液晶サイズにある訳で、
帯に短し(縦寸がX201sと全く同じ。家で外付モニタ無しに「落ち着いて」使うのには物足りない。)
襷に長し(A4用紙大を超える筐体幅。華奢なVAIO Zでは持ち運ぶのにハードケースも要る。)
という16:9画面特有の問題であり、フルHDも13.1型では活かせない訳で、
当然の事ながら、こういう使い勝手の部分は掲示板やスペック検索では表面化し難く、
反論の声はデカイ方が良いと考えての厳しい評価な訳だ。
一方のX201sは、筐体がA4用紙大に収まる、唯一の縦解像度900ドット機だ。
発色の良さも、「A4用紙以下の非光沢としてなら」対抗馬すら存在しない。
このパネルが何時までも作り続けられるとは限らないし、今まで製造元だったTMDが
この分野から撤退してしまった事で、この品質が維持される保証も無い。
グラフィック内蔵ノートは一般的に言って、GMCHまで32nm化される来年のSandy Bridgeを待つべきだが、
このX201sに限っては、買える内に買っておいて損はない。
尚、DisplayPortは、ドッキング・ステーション(ウルトラベース)側に付いてるので、
ウルトラベース無料追加キャンペーンを狙いたい。
ついでだが、目が疲れない液晶をお求めなら寧ろ、X100eの一部パネルの方がまだ優れている(ギラツキ皆無)。
当該パネルに関しては発色も悪くなく、本体実質4万円ながらレッツS9 / N9などと比べては失礼なレベル。
しかしX100eは、付いて来るパネルのベンダによって発色にバラツキがあり過ぎる。
X100eの液晶を酷評しているサイトも多いが、悪い方のベンダだけ見れば、私も同じ事を言うだろう。
○ThinkPad T510(15.6型非光沢の、HD+またはフルHD液晶モデル):
T510は視野角、発色からして、フルHD一択。
ThinkPadは常にキーボードに手を置いて使うPCだから、表示サイズも問題無かろう。
そもそも縦900ドットで良いなら、表示サイズそう変わらず、圧倒的に軽量・薄型なT410sもある。
しかし広色域パネル見ながら製作したWEBページは、
大多数を占める「広色域以外で閲覧してる方々」には眠たい配色になってしまうのを心しておきたい。
そんな事より問題は、フルHD選択すると、最近ドライバの評判がすこぶる悪いNVIDIAが載って来る事だ。
今やフルHDでも、インテル・オンボだからと言って使えない事もないのだが、
ThinkPadフルHDモデルのGPU独立はSandy世代でも変わらないだろうし、
最近4世代のTシリーズからして順番的に、T520はRADEONのハズ。
最近ではGMCH周り以外、ArrandaleはSandyを前倒ししたものだとする見方が優勢だし、
独立GPUモデルなら更に陳腐化を受け難い。どう転んでも不安定なRADEONにまた悩まされる位なら、
今年NVIDIAモデル買ってドライバ安定するのを来年覚悟で気長に待つか・・
自分的にはフルHDのTシリーズを更新系の用途に使いたいので困り果てた末、
選んだ解決策がXPだった。これなら鉄板ドライバにも困らない。
「Core i世代のノートともなると、安定性重視の観点からも最早、
XPという選択肢は無い」と去年末の記事には書いた。しかし
・ThinkPadとレッツノートだけは現行ラインの既製品モデルにズラッとXPモデルを揃える事。
・インテル社内のWindowsが、ほんの数ヶ月前まで全てXPだった事。
からして、「今度こそ最後」のXPノートとして購入する事にした。
ただ、ビジネスノートとは言え、今更XP選ぶ事には注意もある。
・安全に使えるまで(延長サポート終了日)が2014/04/08である事。
・付属するリカバリメディアがWin7の「32ビット」である事。
などだ。まぁ一般直販でフルHD+XPの構成を12万に収めるのは難しいので、
今回の見出しではT510を◎評価にしなかった。
XPなら、メモリは2GBで構わない。グラフィックに専用メモリあるし、それ以上にする位ならSSDへ。
ところでフルHDがT510で選択できる様になったにも係らず、
このサイトで沈黙を守ったのには理由がある。
今だから白状するがT510に関しては、レノボからの入金確認メール来てから、
CPUのステッピング変更(事例はコチラ)だけを理由にキャンセルさせて頂いた経緯がある。
今回レノボには大変な迷惑を掛けた。特別扱いしてくれた恩義もある。
フルHD発売直後の稼ぎ時に、ブログ更新を自粛する程度の礼儀は私にもある。
先日ようやく、新ステッピングをサポートするT510用BIOSの発表もあったので、
今回これら経緯を告白する運びとなった。以降は安心してお勧めも出来る。
新ステップ(K0)になっての改良点はこちらPDFの11~14ページにあり、
歩止まり上がる為か、発熱抑えられる為か、今後より高クロックなモデルナンバーも追加されるが、
今回の改良では、従来とナンバー同じなら、発熱の改善自体は見込めそうにない。
ちょっと話それるが、なにせ更新頻度の少ないブログなんで、ココで触れておきたい事がある。
ThinkPadのT410sが、スペックでVAIO Zに大負けしてる(特にグラフィック)にも係らず、
これまた一方的に、排熱不足に陥ってる件だ。
原因としては、
①筐体最厚部がVAIO Zより7ミリ近くも薄い事。
②職場で急に大騒音出るのが許されない機種である事。
③防塵仕様である事。
などが挙げられる。
①の薄さがどれ程、排熱に不利かと言うと、
開発元の大和の目安として、「筐体を2ミリ薄くすると2dB騒音が増える」
というのがある。ちなみにdBという単位は、3dBごとに倍音量になって行く。
②の騒音縛りはビジネスノートとして当然だ。
VAIO Zの高負荷時騒音値が、同じくi5-520Mを搭載するT410sのそれに比べ、
16dB以上高いのは、VAIO Zが所詮は静かな職場を想定してないからだ。
③の防塵をやりだすと、ミドルタワーの様な巨大なPCでさえ、
内部温度が5℃近く上がってしまう。
この一点だけでも今後、ThinkPadがVAIOを露出スペックで上回る事は期待できない。
上で示したリンク先の映像を見るに、かなりの埃に耐えてるが、
レノボに問い合わせた処、デスクトップと違ってフィルターの定期ケアは必要無いとの回答を得た。
排熱不足は決して褒められた事ではないし、T410s / T410siの購入もお勧めしないが、
大和が挑戦してる事の崇高さはもう少し評価されて良い。
最近、4年前のThinkPadの冷却ファン交換をしたのだが、
部品はIBMパーツセンターで3千円ちょっと、他に用意したのはドライバー1本だし、
交換方法は公式ページで丁寧に解説されてるし、
そもそも素人でも交換し易い設計になってるんだと感動した。
こういう処にコスト使うメーカーのPCってのは、買えばちょっとした財産かも知れない。
どれとは言わんがファン音うるさいという事は、それだけファン寿命も短いだろうし、
その交換に何万も掛かってしまう様では結局、「買い換えた方が」にも繋がってしまい、
ノート自体の寿命を左右してしまう。
△HP Pavilion dv7(予算内だとi5-430Mモデル。17.3型光沢HD+液晶):
液晶は視野角こそ狭いが、発色、輝度共に悪くない。
グラフィックはGeForce GT 230M(ミドルレンジ相当)。
hpの個人向けだとキーボード、排熱、静音性が気になる処だが、
これらも心配する程じゃない。
Win7で64ビットを選べないのが難点。
送料込み11万弱~なら今時、ワザワザhpやDELLのコンシューマ選ぶ人って居るんかね?
△HP ProBook 4720s/CT(i5-540Mモデル。17.3型非光沢HD+液晶):
こちらもWin7は64ビット選べず、
無線など追加すると送料込みで11万円強~。
グラフィックはRadeon HD 4350。
△ASUS U30Jc(13.3型光沢HD液晶):
CPUはCore i5-430M。
アプリやコンテンツごとに使用グラフィックス(U30JcではGeForce 310M or オンボ)を設定し
以後自動で切替できる、NVIDIA Optimus テクノロジを搭載。
これと標準8セルバッテリーにより、
BBenchは7時間19分(「Power4Gear Battery Saving」、バックライト40%、バッテリ残8%)。
ただ筐体厚さ20-29.9ミリに8セルを詰め込んだ為、
奥行238ミリと、液晶サイズの割にフットプリント大きくなっている。
光学ドライブ内蔵で重量は2.1kg。
天板は金属っぽく、底側は樹脂。
液晶に関しては付属の画質調整ソフト、「ASUS Splendid」が使える。
メモリは標準が2GBだが、底面に増設用の蓋がある。
ACアダプタは大きめ。
購入日より2年間のグローバル保証(バッテリーのみ1年)と、初期不良率の少ない事で定評のあるASUSだが、
台湾メーカーに10万円近く出費するのは、未だ抵抗ある方も少なくないだろう。もう少し実績を積んでもらうしかない。
国内大手4メーカーの新ノート早わかり。
まだ多くがスペック発表のみの段階であり、
現行機の知識がある方の、あくまで絞り込み用として、
CPU/チップセット以外の変更点を中心とした最小限の記述に留めた。
~NEC LaVIe~
L最上位のLL870/WGと、そこからWirelessTV Digitalを省いたLL850/WGでは、
USB 3.0x2ポートとなるも、チップセット制限で転送速度は最大2.5Gbps。
LaVie LightはHD液晶かつ7 Home PremiumのBL530/WH6Bを追加。
これは公称7.6時間駆動のLバッテリを標準で搭載し1.36kg。
他PCとの共有フォルダをUSB接続で実現する。
~富士通 BIBLO、LOOX~
NWの18.4型フルHDの方はLEDバックライトを採用。
国内PCメーカーで14型以上、フルHD以上のLEDバックライト液晶は、
意外にもこのNWだけになってしまった。
筐体厚43.3-51.5ミリの巨漢を活かし、GeForce GT335(1GB)を搭載。
で、水冷は何処行った?
>まるで映画館やコンサートホールにいるような臨場感
を謳う3ウエイ5スピーカーシステムとかw
MGは14型が消滅し、1,366x768pxに退化。流石にHDMI装備。
上位モデルのみマグネシウム天板で筐体厚24.2-32.3ミリ。
下位では最薄/最厚それぞれで3.5ミリ程厚くなる。
通常のタッチパッドの横に、円形のスクロールパッド。
直販では非光沢液晶も選べる。
LOOX MはHD液晶を採用し、重量/公称駆動時間は
標準で1.2kg/5時間、Lバッテリで1.35kg/10時間。
他PCとの共有フォルダをUSB接続で実現(LOOX M側がマスストレージ)。
LOOX Uは5.6型1,280x800pxタッチパネル液晶そのまま(多分ギラツキも)で、
液晶回転を省き、SSD標準とする事により重量を495グラムとした。
キーボード上部にスティックポイントと左右ボタン。
~東芝 dynabook~
注目はSS RX2L。
RX2の下位モデルの位置付けだが、半透過でない、通常のLEDバックライト液晶が採用され、
重量こそ約1.2kgと増加したが、GS45チップにより排熱・静音性も改善されており、
ようやくこのサイトでも選択肢に残れる使い易さを確保できた。
ただRX2ってのは半透過のバックライトOFF使ってJEITA稼いでるハズなのに、
OFFれないRX2Lまで同じカタログ値って怪しくね?
~SONY VAIO~
ZにフルHD追加。ドッチピッチ0.151ミリってのは今、店頭で確認できる可能性のあるものとしては、
8.9型1,280x768pxの工人舎SXと同じ。
画面が反転しないZでも決して有り得ないdpiではないが、
・A4用紙サイズを超えるZを持ち歩いてまで出先でフルHDが必要になるのか?
・16対10画面の12.1型相当の液晶縦寸しかないZの画面サイズが、自宅で使い物になるのか?
など考えれば、文字を滑らかに表示する為の高解像度であって、
表示領域を増やす為のそれではない事を覚悟して買うべきだろうし、
i7+GeForce GT 330Mの威力が、Zの筐体で遺憾なく発揮されるとは誰も期待していまい。
Zは「洒落で買う3台目需要」には悪くないが、高価だからと言ってオールインワンを期待して勧めると、
アンチ・ソニーを増やす結果になろう。
Aを統合したF(複数の大手サイトにてその報道)だが、CCFLバックライト、擬似カラーは変わらず。
同じフルHD解像度に「VAIOディスプレイ・プレミアム」とそうでないオプションがある。
考えてみればSONYは、元々排熱技術に乏しいメーカーではない。
筐体厚が31 – 43.5ミリもあるFなら、スペックどおりの性能を発揮する可能性が高い。
SはGeForce 310M止まり。「VAIOディスプレイ」(=下位グレード)のみ。流石にGbE。
あとYという13.3型のCULV機が追加された。
今回注目したいのがCで、
未だ通常電圧CPUを搭載する事以外に何らCULV機に対する差別化が出来ていない国内同クラスが多い中、
直販では、液晶がWXGA++(1,600x900px、ピッチ0.194ミリ、WLED)、
GPUが330M(ただしFのと違い専用512MB)に、
それぞれ固定となり、全8色の筐体カラーで10万円切る価格から。
こちらも筐体最厚部38.5ミリあるし、かと言って不恰好という程でもなく、
事によると、パーソナルな家中モバイルの鉄板のひとつにまで登り詰めてしまう勢いだ。
13.3型CULV機比較。
所謂CULV機に採用される13.3型は、解像度1,366x768pxでドットピッチ0.216ミリ。
これは所謂B5ノート(12.1型1,280x800px)比で、縦解像度4%減、ドットピッチ5.9%増。
すなわちCULV機に使われる16:9の13.3型は、16:10の12.1型と液晶縦寸で殆ど変わらず、
乱暴に言えば、横解像度増やす為にB5ノートの筐体幅を3センチ前後拡大しただけで、
パーソナルに丁度良いサイズだったかつて(16:10)の13.3型からは認識を改める必要がある。
まぁCULV機の場合、11.6型含めて、大容量バッテリー載せる事前提な筐体デザインが多いので、
13.3型CULV機の筐体奥行きは、液晶縦寸変わらない国内B5のそれより大抵大きい。
本投稿の見出しで紹介する機種の液晶は全て、光沢画面、LEDバックライトであり、
表示品質もそれぞれ似た様なものだ。
詳しくは「スペック解説まとめ」の■液晶解像度、表示品質を参照されたし。
★LaVie M(直販名称LaVie G タイプM):
Celeron SU2300(1.20GHz x デュアルコア、1MBL2、省電力△)を採用し、重量と公称駆動時間は、
Mバッテリで1.59kg、4.1時間、Lバッテリで1.77kg、8.5時間。
バッテリーはMとLでは外観同じで重さのみ変わる。
液晶の表示品質は、NEC基準では無印スーパーシャインビューだそうだ。
やはりCULV機のは上下視野角の狭さでケチが付くのだろう。
発色そのものはグレア処理の力を借りてるとは言えマトモ。
表示品質に問題のある、
・大部分のB5ノート
・FMV-BIBLO MG
・パネル設計古い(すなわちバックライト非LEDの)13~14型
などと比べては失礼なレベル。
キーボードはピッチ19ミリ、ストローク3ミリ。打刻音が静かで、なめらかなタッチ。
タッチパッドは手書き入力、マルチタッチ、ジェスチャー機能に対応する。
メモリ増設やHDD交換は容易。
本体電源OFF時でも、USB接続で周辺機器を充電できる。
★dynabook MX(の内、13.3型モデル):
Core 2 Duo SU9400(1.4GHz x デュアルコア、3MBL2、省電力○)を採用し、
公称10.5 時間駆動、重量1.76kg。
3D加速度センサーでヘッドを退避させるHDD保護。
キーボードはピッチ19ミリ、ストローク1.7ミリ。
有線LANが100Baseなのは要注意。
重量1.6 kg。
CPUがCeleron SU2300、Core 2 Solo SU3500(1.4GHz x シングルコア、3MBL2、省電力◎)、
Core 2 Duo SU9400の3本立てなのに、他仕様変わらずで全て、カタログ駆動5時間ってのは、
ラフにも程があるw
厚さ17-24.9ミリの薄型筐体で、金属風パームレストは質感もそれなり。
しかしSU3500でさえ、ファン音常時大きめで、左パームレストが熱くなる個体を確認。
天板のセンサーで周囲の明るさを感知し、液晶輝度を自動調節。
ただ、輝度調整11レベルの内、少なくとも下4つは写り込みに負けてしまう。
Dolby Soundのスピーカーは、音質悪くない。
キーボードはピッチ19ミリだが、タッチは一言で言って安物。Enterキーが右端に来ない配列。
タッチパッドはマルチタッチ対応で面積も充分広く、
表面質感でパッド位置が分かる様に、ドットプリントが施されている。
メモリは全モデル標準で4GB積む。(2GB×2 / 最大物理メモリ8GB)
メモリ増設やHDD交換には、6個のネジ外してカバー開ければアクセスできる。HDD保護機能あり。
インターフェイス配列は、有線LANコネクタが手前過ぎて邪魔になるし、蓋も完全には止まらない。
この辺の形状もThinkPadでは有り得ないレベル。
ファン音うるさくて良いなら、
Celeron 723(1.2GHz x シングルコア、省電力×で、U350だとチップがGS40になる)+Vistaで、
Office無しの在庫処分品が軒並み4万切ってる。Win7優待は1,680円。
Core 2 Duo SP9300(2.26 GHz x デュアルコア、6MBL2、TDP25W)+Geforce G 105M(512MB)
まで存在する機種をCULV機と言って良いかは置いといて、
最大駆動時間(BAPCo MobileMark 2007 battery benchmarkで測定)は、
Celeron SU2300で10時間、
Core 2 Duo SP9300+Geforce G 105Mで8時間、(以上直販モデル)
AMD Athlon Neo X2 L335(1.6GHz。Radeon HD 3200をチップ内蔵)で6時間。(店頭モデル)
天板とパームレストがアルミ、筐体がマグネシウム合金で本体重量1.9kg。
キーボードはアイソレーションで、
ピッチ19×19ミリ、ストローク1.7ミリで、JISとOADGに準拠する配列。
タッチパッドはマルチタッチとジェスチャー機能に対応し、すぐ上にはバッドのOFFボタンもある。
ディスプレイの開閉状態に応じて感度を変える3Dモーションセンサーでヘッドを退避させるHDD保護。
ALTEC LANSINGスピーカー。
有線LANは100BASE注意。
DVDドライブを内蔵してたり、GeForce G105M(512 MB)を選択出来たりを
CULV機と言って良いかは置いといて、
CPUはCore 2 Solo SU3500とCore 2 Duo SU9400から選べ、
最大駆動時間は4セルバッテリで5時間9分、8セルバッテリで11時間23分。
厚さ17.2-26.4ミリの薄型筐体で重量1.79kg。
Win7 Home Premium 64ビット。
CULVでインテルチップ内蔵グラフィックな、お手軽MacBook Air。
最厚19.6ミリの薄型アルミ筐体で、(見ると天板以外はプラスチックの様な・・)
DC入力以外の接続端子が全てカバーで覆われる。
(アナログRGB出力は付属の変換アダプタ経由となる。)
天板側に至っては5~6ミリしかないが、筐体剛性は保たれており、
重量1.4kgも、液晶サイズの割に軽い。
で、それら代償として、こちらもバッテリーが内蔵式とorz(着脱は分解作業)
Core 2 Duo SU9400で公称最長4.77時間駆動。
Windows起動中にワンタッチボタン押す事で電源モード切り替えが行え、
「Battery Saving」なら実際には、WEB閲覧でも5時間可能。
ACアダプタも、電源ケーブル込196グラムと軽量小型。(発熱は、やや大きい)
本体の排熱・静音性は優秀。
パームレストも熱くならないし、ファンスケジュール緩やかな為、うるさくも感じ難い。
液晶は135度まで開き、スピーカーはAltec Lansing(サラウンド対応)。
キーボードはアイソレーション。
ピッチ18ミリ、ストロークも充分深く、配列も素直。
タッチも適度な重さだが、カチャカチャ音が気になり、
強くタイプすると中央付近で多少たわむ。
タッチパッドはマルチタッチ対応で、クリックボタンは左右一体型。
パッド面はザラザラ系。右クリックが強く押さないと反応しないのは仕様との事。
HDDは2.5インチで、筐体底面のネジを一通り取り外すと、
トップカバーがキーボードごと分離でき、メモリ増設やHDD交換も行える。
★acer Aspire Timeline AS3810T:
Core 2 Duo SU9400やCore 2 Solo SU3500をいち早く低価格ノートに採用し、
重量1.6 kgながら公称8時間駆動を謳う事で、
ノートPCの価格破壊を牽引して来た実績は余りにも大きい。
サポートに信頼が置けないacer製という事で、当初は私も静観して来たが、
排熱に優れ、登場半年にして例のリコールしかポカやってないってのは立派。
世界シェアがPCメーカーとしての信頼に繋がらないご時世、
やはり法人需要に応えてこそ本物になれると言う事だろう。
(商業サイトと違い、当サイトではショップ系や小メーカーのPCを採り上げる事が殆ど無いが、
それと言うのも、法人への納入実績に乏しいトコのは信用するに足らないからだ。)
ただし、acerの個人サポートが急に良くなった訳でもないので、
Timelineと言えども初心者や1台目需要にはお勧めしない。
AS3810Tに話を戻すと、筐体は金属的で安物に見えない。
液晶は122度しか開かないので、CULV機用液晶の上下視野角では、
姿勢によっては不足する。
スピーカーはDolby Soundだが、評判良くない。
キーボードはピッチ19ミリ。ストロークは深く、たわみも無いが、タッチは軽く、キートップもぐらつく。
Enterキーが右端に来ない配列や、埃が目立ち、取り難いのも難点。
タッチパッドはマルチタッチ対応。ボタン部は左右一体に見えるが、凹むトコは独立してる。
タッチパッドの無効ボタンが付いてる。
メモリ増設やHDD交換は容易だが、ユーザーがやると保証外。
着脱頻度の高い端子ほど手前、USB左右など、端子配列も考えられてるが、
ACアダプタは持ち運べる代物じゃない。
acer、GatewayのWin7アップグレード対応には注意が要る。
アプグレ自体は無償なのだが、メディア送量が950円掛かり、
その支払い方法がVASAまたはMasterの「クレカのみ」となっている。
Gatewayはacerグループであり、このEC3800-35Kは、上記AS3810TのCore 2 Duo SU9400版に、
Radeon HD 4330(512MB専用メモリ)を載せた兄弟機。
重量1.8kgながらこちらも8時間駆動を謳い、Radeonは再起動なしにON/OFF可。
排熱にも問題なし。
ジョーシンさん、K’sデンキさんのみの取扱。
安いのと安物は違う。X340の実機見れば、私がマトモに語らなかった理由も解ろうってものだ。
13.3型以下ノート(Atom機除く)用スペック解説まとめ。
ノートが安くなり複数所有当たり前になったし最早、14型以上を持ち歩く時代ではなかろう。
(筐体が13.3型相当のFMV-BIBLO MGは良いとしても。)
今回は、13.3型以下ノートのスペックに難癖付けて行きますw
まぁ運が良ければ、仕様見て機種ごとのコンセプトを判断したり、BTOのお役にも立つでしょうと。
■液晶解像度、表示品質:
高解像の方から
①WXGA++(1,600x900px)
②WXGA+(1,440x900px)
③WXGA(の1,366x768px)
④WXGA(の1,280x800px)
⑤XGA(1,024x768px)
がある。
縦解像度900ドットによりWEBブラウザにおいて、据置並の一覧性を確保するのが①と②。
これより縦解像度増やそうとすると現行モデルでは、
最小でも15.4型(その殆どが3kg級)になってしまう。
(在庫のみで終了のレッツノートY8除く)
CULVノートを東芝は、ネットノートと呼んでもらいたいらしいが、
ネットブックもネットノートも、一覧性からしてWEBでの情報収集が得意な機種ですらなく、
そもそもこの2つのカテゴリ名称に「ネット」が付くのは、
コンシューマ用途の筆頭がWEB閲覧であり、その用途をなめて掛かってるだけの話だ。
逆にCPUなんぞは、CULVなら他用途にも全然困らない。
13.3型以下に関しては、
①はVAIO Zのみ。②はThinkPad X301、X200s(X301以外はオプション)しかない。
これらは全て、TMDという日本メーカー製パネルを採用し、
X301は目が疲れ難い事重視、VAIO ZとX200sはそれに比べると発色重視(極僅かにギラツキ)。
この中でドットピッチはX301が最も大きく(0.199ミリ)、
VAIO ZとX200sは全く同じ(0.181ミリ)。
それぞれ所謂A4ノートより液晶とキーボードとの距離が近く、
コントラストのハッキリした優秀なパネルなので、
視認性でよく言うピッチ0.2ミリの壁ってのは、これら3機種に関しては当てはまらない。
(VAIO Wなんて更に1割程ピッチ小さい(0.164ミリ)けど、これまた意外に見易い。)
まぁこれらドットピッチが万人向けとは言わないが、
表示品質に関わらずこれらが問題となる人には、12.1″WXGAすらお勧めし難い。
XGAが多くのアプリの最低ラインであるのと同様に、
自宅に居てWEBで情報収集する場合に外付モニタ不要となる最低ラインは、WXGA+だろう。
ついでに、TMDパネルで有名なノートにはVAIO TTがあり、これが最も発色寄り(8ビットフルカラー)で、
逆にギラツキあるので事務用には向かない。
で、そのTTですら、発色青く色調整必要と感じさせてしまうVAIO Xがあると。
コレはAtom機だけど。ギラツキはVAIO TTと同程度。
軽量・省電力志向の本格モバイルに、据置並の発色を求めるのは酷な話で、
13.3型以下では、TMDの上記4機種とVAIO Xの綺麗さだけが例外。
これらは動画鑑賞してても、非光沢液晶である事すら忘れさせる域にある。
ちなみに非光沢液晶のモバイルには、ギラツキがあるのは普通で、
「グレア液晶の方が、目が疲れる」の図式は通用しない。
(非光沢ながらギラツキ皆無ってのは、上で触れたノートの他にはdynabook NXなどがある。)
一方、筐体小さいだけで「軽量化関係ない」所謂CULV機となると、話は変わって来る。
CULV機に採用されてる11.6型と13.3型の③1,366x768px液晶は、
グレア処理されてしまうと各社ノート間で発色に違いを見出すのは最早困難。
パネル設計が新しい事もあり、正面から見る分には発色、コントラスト共に申し分無い。
VAIO TTやX程の鮮やかさは当然無いが、
sRGB(すなわちNTSC比72%。動画は普通、これを基に製作される。)用途では寧ろ、
CULV機の方が肌色を自然に写すかも知れない。
ただ上下視野角が狭く、上から見ると白ボケ、下からだと黒くなるので、
ちょっとした姿勢変化にすら天板の角度調整は要るだろう。
①と③の16:9画面は、筐体横幅が結構あるので持ち歩きには要注意。
⑤の代表的機種はレッツノートR8。メモ帳開くだけでブラウザ隠れてしまうの必須だが、
極小筐体、実用的な縦解像度、視認性の良さを併せ持つ貴重なモバイル。
多くの学習ソフトがXGAベースで作られており、
それやる用なら、XGA超える解像度は疲れるだけ。
■LEDバックライト液晶:
最も威力を発揮するのが、輝度下げたときの省電力具合。
レッツノート S8/N8が、通常電圧CPU逝きながらも、
カタログ駆動時間稼げた最大のカラクリがココにある。
もしもX200に、大容量バッテリーに合わせた厚めの筐体と、LEDバックライトが与えられていたなら、
その他仕様が快適路線でないS8/N8では完全に埋もれてしまう。
LEDバックライトは経年劣化も少ないが、RGB LEDを採用する高級液晶と違い、
モバイルに採用(白色光源を液晶上下に配置するだけ)する意図は、軽量・薄型化のし易さにある。
■ユーザーインターフェイス:
ポイントスティックがあれば、マウスはリモコン代わりにしか使わないなぁ。
マウスと比べて、コピペやショートカット操作の手数も激減するし。
ポイントスティックが情報収集や動画鑑賞にまで必要な装備とは言わないが、
その操作に馴初めないなんて言ってる輩は、
プログラミングとか、良く練られた文章書く仕事にはそもそも就いてないだろw
キーボードにポイントスティックが付いた13.3型以下ノートには、
・VAIO P
・ThinkPad X301
・同 X200系
・HP EliteBook 2530p(とそのタブレットの2730p。これらは2ボタン注意。)
等がある。
キーボードに関しては以下の問題
・主要キーピッチ16ミリ未満
・キーストロークやタッチの軽さの割に、縦ピッチ広過ぎ(これだと不要なキーを押してしまう)
・極端にストローク浅くクリック感も無い(VAIO TTとか)
・キーストローク以上に大きくキーが沈み込む(たわみ。VAIO Gとか)
・キートップのグラツキ(X200系のCHICONY製とか)
さえなければ大抵、慣れるよ。悲しくもw
気分良くタッチタイプしたいなら、実際に触って自分にあったもの選ぶしかない。
■CPU:
今回は、現行のインテルULV(TDP10W以下)に絞って解説する。
・Core 2 Duo SU9600(2コア、1.6GHz、3MBL2、289ドル(1ku Bulk Budgetary Price))
・Core 2 Duo SU9400(2コア、1.4GHz、3MBL2、262ドル)
・Core 2 Solo SU3500(1コア、1.4GHz、3MBL2、262ドル)
・Celeron SU2300(2コア、1.2GHz、1MBL2、134ドル)
・Celeron M 743(1コア、1.3GHz、1MBL2、107ドル)
・Celeron M 723(1コア、1.2GHz、1MBL2、107ドル)
(以下断りが無ければ、CPU以外は同じ構成の機種を比較してると思って頂きたい。)
この中でSpeedstep無効なのはセレ723、743だけ。長時間駆動狙うにはかなりキツイ。
(dynabook MXの11.6型のは、そんなハンデがありながらも公称9.5時間を謳う。)
コンシューマ向けノートとしては、
&fmt=22(YouTubeの720p)のストリーミング再生が出来るCPUを積んでるか否かでは、
その価値は全く変わってくる。
&fmt=22にも処理の重さは色々あるが、
ここに挙げたULVで、&fmt=22が無理なのはセレ723と743だけだ(※1)。
これ積んだ機種はdynabook MXの11.6型でさえ、かなりの値崩れ必至で、
手軽な事務用という位置付け。
※1:CoreAVCというソフトを利用すれば、Atomですら&fmt=22が出来てしまうらしい。
そもそもインテル内蔵グラフィック以外ならFlashプレイヤー10.1からは、
GPUによる再生支援が使える様になる。
SU2300ではSpeedstep有効だが省電力機能は限定的で、
同じ筐体でSU9400⇒SU2300となる店頭モデルだと、軒並み駆動時間落とす。
富士通 LOOX Cでは9.2⇒6.2時間と落ち込みが激しく、
唯一、僅かに逆転が見られる同社 FMV-BIBLO Rでも、
メモリ4GB⇒2GBが効いてるせいだろう。
VAIO TT直販で言うと、SU9600でさえSU2300より駆動時間長い。
しかしSU9400⇒SU2300の処理能力は、これまでのCeleronとは違い、
より多くの用途で体感差を感じないで済む。
VAIO TT直販の様に元々13万円以上かつ、SU9400との価格差数千円って言われると旨みは無いが、
一般的にはCPU原価は何倍にもなってノート売値に反映されて来るので、
拘りがなければSU2300モデルから探し、浮いたお金でSSDってのが賢いやり方かも知れない。
逆に拘りがあるなら、モバイルのCPUは後からは交換し難いし、
交換し易いメモリやHDDより無理してでも、処理性能、駆動時間共に勝るSU9400以上逝っとけと。
SU9400は、ココにある中ではSU3500の次に駆動時間が期待出来る。
しかしシングルコアのSU3500と違い、SU9400ならCPU的には、メイン機すら充分勤まる。
普段から複雑な科学計算余儀なくされる科学者、技術者ならいざ知らず、
SU9400で不足とか、どんなキモオタだよw
まぁSU9400で遅いとか言っちゃってる輩は、重い処理以前に、
・Vistaの初期最適化による魔の一週間の只中に居る
・メモリ容量不足
・1プラッタあたりの記憶密度が低いHDD使用
・不当にCPU酷使するウイルス対策ソフト(McAfeeなど)使用
のいずれかである事が多いのだが。
SU3500は、SU9400の片コア無効にしただけなのでCPU原価は変わらない。
この中で唯一、TDP5.5Wなので排熱に余裕があるし、当然バッテリーは最も持つ。
一方シングルコアなので、この程度のクロック差では処理性能でSU2300にも負ける。
(スーパーπはシングルコアで処理される為、当然SU3500のが速い。
が、今時の重い処理なら、複数コアを利用する様に出来てるのが普通。)
X200sなどの、元々、快適性重視の機種には最低でもデュアルコアが欲しくなるが、
レッツノートR8の様にモバイルとして以外、使い様が無い機種には、
積極的にSU3500を選びたい。(レッツノートLIGHT)
SU9600とSU9400はどちらでも良いと思うが、積極的にSU9600選んだ方が良い場合ってのは、
駆動時間が多少犠牲になっても良いから、液晶綺麗なVAIO TTやWXGA+のX200sなどで、
&fmt=22のストリーミング再生に更なる余裕を持たせたいって場合くらいか?
これら2つのCPUでは限界付近の重い処理でしか体感出来る程の差は出ないし、
SU9600に出来てSU9400に出来ない処理なんて、探す方が大変だ。
実際、各社から発表されたばかりのWin7モデルでも、
ULV機の上位モデルは、殆どが未だSU9400。
■チップセット:
インテル4シリーズチップセット(GS45、GM45、GL40、PM45)なら、
現行SSDの転送速度をしっかり活かせるし、
デジタル出力できる機種も多く、デスクトップPCもウカウカしてると、セレ機に負けてしまう程。
グラフィック内蔵でもGS45、GM45のGMA4500MHDなら、
Vista以降でBlu-ray再生をサポートする。(フレームレート調整の形だが)
この辺はたとえセレ機でも、Atom機からのステップアップの大きな意義になる。
■メモリ:
未だにDDR3に移行していないモバイルってのは、やる気が無いか、
余程、部品在庫を抱えてるかしかあり得ない。(例えばレッツノートN8/S8)
仕様表のメモリの欄には必ず記載のある項目なので、
CULV機ならそこで、メーカーの意気込みをチェックして頂きたい。
メモリ容量はダウングレードXPなら、1GBx2スロットで充分。
大した事しない人が駆動時間重視なら512MBx2でも良い。
それ以上投資したければSSDに直行すべき。
XP以外を今選ぶなら、Win7の64ビットだろうが、
これはモバイルなら4GB、据置なら8GBが定番か。
■ストレージ:
お目当てのストレージ・メーカーでの納品が約束されてるノートは少ないし、
HDDの最小容量でBTOして、後で載せ替えってパターンを想定する。
転送速度重視やモバイル(耐衝撃性)するなら、東芝製SSDがお勧め。
リード最大230MB/s、ライト最大180MB/sを誇り、
安物と違って、使い込んでも遅くなり難い(だろう)。
容量64GBが24,800円。
逆に据置機に、速度より信頼性や容量を求めるなら、
ディスクからして自社設計の日立製HDDの500GBならハズレがない。
250GB/1プラッタと記憶密度分の速度出るし、7200rpm版もそろそろ出回る。
SSDにも既に信頼性はあるとする意見もあるが、Google辺りに試されるのと、
金融システムで長年データ突き合わされて来た実績を、同列に扱えるハズがない。
まぁどの道、バックアップ(ry
■通信:
無線だと、通信速度も重要だが、そもそも繋がり易さってのがノートにより違うので要注意。
海外メーカーの現行ビジネス機は、液晶べゼル上端にアンテナ数本組み込んであるのが多く、
繋がり易さからしても、伊達にべゼルが太い訳じゃない。
あと、出掛ける先や用途によって持ってくノートが変わる場合、
WiMAXを内蔵にしてしまうと、ノートごとの契約になってしまうので不経済だ。
この様な複数モバイルになってしまう可能性があるのならと言う事で、
Atom機にもExpressカードスロットを求めてしまう訳だが、これが又、絶滅危惧種なんだよなぁ。
小さくて使えるノートが欲しい場合には、今のうちにHPのmini 2140押さえておくべきかも。
■可搬性:
頑丈でなかったり(CULV機やVAIOなど)、頑丈になる為に筐体厚くしたノート(レッツノートなど)が、
そうでないもの(ThinkPadなど)より重量軽いのは当たり前だ。同じコストや素材だったなら。
重量が同じでもいざ、持ち歩くとなれば、
頑丈じゃなければハードケース要るだろうし、筐体厚ければ鞄への収まりが悪い。
駆動時間短ければ予備バッテリーやACアダプター、
ポイントスティック付いてなければマウスも合わせて持ち歩く事もあるだろう。
単純に本体軽いと言った次元では、可搬性は語れない。
■駆動時間:
カタログ駆動時間ってのは機種、スペックによる違いの他に、
メーカーに売る気があるか無いかってのも大きく影響して来る。
売る気のあるメーカーなら、JEITAの基準(PDF)さえ満たせば、
かなり有り得ない環境設定で駆動時間伸ばそうとする。有名ドコでは、
dynabook SS RXのバックライトOFF(半透過液晶故に許される)を含めたカタログ値や、
同じ仕様のノートを、国内向け、海外向けで公称値3時間も変えてるレッツノートW8などがある。
液晶こそが最も電気食いなのは解るが、何故にここまで暗くなる必要があるんだろ?
ってノートが多いのは、上記PDFの測定法b)として、「最低輝度での稼動」があるからだ。
そんなこんなで実駆動というのは、良くてカタログ値の7~5割ってのが普通なのだが、
何故かThinkPadだけは、開発側(日本IBM敷地内の大和事業所)と販売側(レノボ)
の歩調が取れてないせいか、
工場出荷状態(これが又、不当に電気食いな設定なんだわw)での測定を公言するせいもあり、
無線使ってのWEB閲覧程度ならカタログ値を上回る事すら珍しくない。
それにしても重い処理の方、測定法a)ってのも今時、
320x240px動画を20カンデラで再生とか、ぬる過ぎだよなぁ。
俺なんてついつい、全画面(1440x900px)&最大輝度(250カンデラ!)で見ちゃうもんなぁ。
まぁ、重量1.1kgのモバイルでの話だけどw
■頑丈さ:
同機種100台の内、1台しか生還できない災いがあるとして、
頑丈になる事によって生還率が倍になったとしても、
助からない確率は、たった1%減るだけだ。
VersaPro UltraLite VMは150kgf面加圧クリア⇒点加圧は25kgfレベル
FMV-BIBLO Rは200kgf面加圧クリア⇒点加圧は35kgfレベル
という事例もある。
そう考えると何処までの頑丈さが必要で、コストを掛けるのが適切かってのは、
ノートを開発・販売する当事者(メーカー)の意見だけ聞いててもホントの処は解らない。
HDDの代わりにSSD積んでればデータだけは守れるとする見方もあるし、
幾らCULV機がヤワだったとしても、
その分、価格が安いんだから服着替える様に買い換えれば、良い気分転換になるとも言える。
壊れ易くても保証が万全な為、何とか持ってる大メーカーもある。
まぁ私に言える事は、ユーザーが対価払ってまで買う価値のある頑丈ノートは、セミラグドPCだけだ。
短編レビュー~ノートPCメーカー編~
★NEC★
事もあろうに中国市場から追い出されるトコまで堕ちた品質問題を解決すべく、
急速に国内生産比率を上げており、去年までの評判は余り気にしなくて良い。
直販は勿論、店頭購入や、安売りが期待できる通販で買っても、60日以内なら、
落下・水濡れに対応するメーカー3年保証に11,970円で加入出来る。
累計の補償限度額は、購入金額を基準に決められており、
・初年度:100%
・2年度:82%
・3年度:64%
となっている。
サポートには定評のあるNECだし、
ぶっちゃけ、VersaPro UltraLite タイプVSの様な尖ったモデルでもなきゃ、
積極的にNECを選ぶ理由も他には無い訳だから、是非とも加入して頂きたい。
直販サイトではモデル名は全て、VALUESTAR G、LaVie G、VersaPro Jとされ、
筐体名をさすアルファベット1文字は、「タイプ」の後に表記される。
例えばLaVie J(店頭モデル)→LaVie G タイプJ(直販モデル)。
★富士通★
国内組立(ただしLOOX M除く)で初期不良が殆ど無い代わりに、
保証・サポートには消極的で、落下対応のメーカー保証がないばかりか、
お問い合わせ11件目より有料[1件あたり2,000円]って・・
追伸:2009年10月発表モデルからは、
使い始め1年間の電話サポートが無料になりました。
LOOX U~NWという現行ノートのフルライン(5.6型~16型。
ただしLOOX M除く)で、液晶解像度がWXGAだったり、
据置モデルで筐体が厚いのにグラフィックがチップ内蔵のみだったり
(NFの直販モデルの一部にRadeon HD 3470があるっきり)と、
このメーカーは基本、ライトユーザー相手なので、
しょーも無い事を問い合わせる人がさぞ、多いのだろうw
★東芝★
主に中国生産で尚且つ、落下対応のメーカー保証が無く、
メーカー修理も高額なので有名。
Qosmioの排熱問題(買って僅か1,2年での実害報告多数)
を何世代にも渡って放置して来た企業体質も手伝って、
年3回のモデル末期には、店頭モデルが価格暴落する。
CX、EX、Satellite PXW、AX、一部TXという据置の売れ筋で、
未だに有線が100Base LANであり、
東芝にしてみれば、Qosmioとそれ以外って感じなんだろう。
乱立著しいQosmioについては「Qosmioまとめ」を参照されたし。
直販モデルのモデル名には、最後に「W」が付く。
★SONY★
09年6月30日をもって店頭モデルへの、落下対応のメーカー保証を止めてしまう。
しかしモバイルに関しては、
他社が独自の頑丈基準を設定する中、
SONYは軽量・長時間駆動というスペック表に現れる処に特化しているので、
ハードケースで持ち歩くなり、
落下・水濡れ対応が付けられる直販で購入するなりの、
自衛手段を講じる必要がある。
ここの落下対応(SONYではワイド保証という)の様に、
補償限度額、免責金額共に無いってのは、私の知る限り他メーカーに例が無い。
保証料は機種によって違うが、金額的にもこれを利用しない手は無いので、
VAIO買うなら直販で購入し、同時にワイド保証に加入するってのは鉄則である。
VAIOたる所以は液晶の発色にある訳だが、
光沢ながら写り込みを押さえた「クリアブラック」や、
非光沢ながら光沢並みのコントラストを実現した「クリアソリッド」など、
綺麗で見易いのが特徴。
ただ、クリアブラック「LE」ってのは、
輝度(バックライト本数)、発色、反射具合など、
全てに渡って手抜きなので、それしか選べないtype C、type Nなどは、
所謂VAIOではない。
type TZ以降、各モデルに採用された電卓型キーボードは、
タワミが無く、キーピッチの割に隣接キーへの干渉を防げるが、
キートップを滑る様な、所謂ノート用タイピングには不向き。
OSは、一部にXPモデルが存在するものの、
基本、Vista 64ビットなので、アプリはともかく、
周辺機器には苦労するかもしれない。
これはVAIOが、信頼性よりもパフォーマンス
(64ビットならメモリ容量を活かせる)を優先している事を、
広く世間に知らしめた一例に過ぎず、
SONYがキモオタとの距離を取るのに良く使う手法である。
(イメージで売るブランドには、メーカーによる、ユーザーの選別も重要。)
SONYは、モバイル分野における駆動時間の優秀さでは、今やレッツと双璧だが、
休止状態でさえ、放電が半端じゃないので要注意。
尚、VAIOと言えど、持ち運びさえしなければ、
他メーカーより壊れ易いって事はない。と、個人的には思ってるんだけど・・
★Panasonic★
全数、国内組立で、初期不良が無い事が、
日本人には頑丈のイメージに繋がっている様だ。
しかし日本でタフブックとして売ってるモデル以外では、
ThinkPad程、頑丈じゃないし、
開発が止まっているせいか、とにかく仕様そのものが低いのが目に付く。
レッツノートは搭載液晶がショボイにも拘らず、
デジタル出力可能なモデルがF8(ポートリプリケータにDisplayPort)
のみってのは、セントリーノ2世代として、怠慢と言われてもしょうがない。
(これ以外の点は、比較的最近の設計になるF8の項目に書いた。)
ウリにしている駆動時間に関しても、
T8とほぼ同仕様の海外版の公称だと、3時間も減っており、
パナだけじゃないにしても少なくとも、
海外メーカーとはカタログ値の基準が違うのは明らか。
落下・水濡れに対応するメーカー保証は、直販で本体と同時購入するしかない。
本体ボッタクリの直販で購入する事の是非はともかく、一応紹介すると、
それぞれ3年保証に、R/Tが10,500円、W/Fが12,600円で加入できる。
累計の補償限度額は
1年目:購入金額の100%まで
2年目:購入金額の70%まで
3年目:購入金額の50%まで
となっている。
★エプソン★
一日修理を謳う、業界最速のサポート体制。
落下・出張修理に対応する保証も安い。
落下・水濡れに対応する保証(安心プラス保証)の場合、
一度の補償限度額は、
・最初の一ヶ月は、本体購入金額。
・以後毎月、本体購入金額の1/36ずつ減額(3年でゼロになる)。
累計限度額の記載は無く、加入するには安心プラス保証料金の他、
その間の標準保証料金が要る。
肝心のPC本体だが、主にベアボーンを使用し、
一から設計してる訳ではないので、
機種ごとに当たり・ハズレは否めない。
しかし、サポートNo.1のメーカー故、
そもそも、壊れ易いのは採用しないハズ。
メモリ、HDDの容量を上げて注文すると、途端に価格が跳ね上がるので、
最小構成で購入して、ご自分で増設するのがお得である。
電話注文だと、内蔵HDDのメーカーはある程度、指定出来るらしい。
★lenovo★
良い意味でペーパー・カンパニー。
電話対応は10人前後らしい。>レノボ・ジャパン。
これなら直販のゴタゴタにも説明が付く。
で、ThinkPadの開発は未だ、日本IBM敷地内の大和事業所でやってて、
サポートも未だ、日本IBMが担当。製造はIBM時代からの契約工場。
レノボになってから質感落ちたって言ってる奴はX300系を知らんのだろ。
そもそも、全機種コストダウン無縁なメーカーなど存在しない訳だし。
(レッツノートは開発費の方をケチってる。)
マイクロソフトはWindowsの開発をThinkPad上で行っており、
(Super Validation Customer。他にはHPと東芝)
これと米軍頑丈規格
(セミラグド。他にはPanasonicの日本名タフブックとDELL Latitude ATG)
の両方を満たすのは現在、
ThinkPad(現行Xシリーズ、Tシリーズ、R400、SL300)しかない。
最も信頼出来る統計も、lenovoを最も故障の少ないメーカーとしている。
現在までの大気圏外でのノートPCシェアも、確認できる範囲で100%との事。
何だかんだ言っても、人類がThinkPad以外を宇宙に連れ出した事例は無いらしい。
トラックポイントは、一度触ってしまうだけで、永遠に卒業できない。
現行ThinkPadは、ノートでありながら液晶閉じたままの常時稼動が可能な程、
排熱・静音性が優秀だが、更に現行モデルからは、
PC内部への埃の進入を防ぐ為、吸気口にメッシュを貼るという大きなハンデを、
人知れず背負っているのだから恐れ入る。
ThinkPadで問題視されるのは重量で、
これは強度を維持したまま、薄型筐体(RとSL以外)を追求している為、
マグネシウム余分に使ってワザと重くなってる事に起因する。
まぁその宿命を背負った上で、X200sの最小1.1kgってのはある訳だが。
一方、駆動時間の方は最早、国内メーカーにも負けてない。
Core 2 Duo SL9400(1.86GHz、6MBL2)のX200sが
無線LAN使用のWEB閲覧で10時間43分駆動したという実例もある。
初期不良は少なくないが、この点はサポートがIBMだから安心して良い。
電話も直ぐ繋がる。
ThinkPadが、長い付き合いに最も適したブランドと言われている理由は、
保守マニュアルと部品のみの購入の容易さにある。
各部品の交換手順をご丁寧にも、ビデオで解説(リンク先はX200s関連)する様な
ふざけたメーカーは、レノボくらいしかない。
落下・水濡れに対応するメーカー保証は、
補償の累計限度額は無く、
・一部損で修理代が10万超えた場合は、超えた分だけを客が負担。
(ThinkPadには10万超える壊れ方は殆ど無い。)
・全損の場合は、5万円負担で相応の新品と交換出来る。
注意して頂きたいのはで購入すると、
落下対応のデフォ1年は付いて来ないってトコ。
購入1年2ヶ月以内に落下対応を延長する事は出来るので、
万が一、故障が延長前だった場合には、
故障してる事を棚上げして保証に加入すべし!
(これはレノボの説明不足の方に非がある。)
ThinkPad本体を直販購入の場合、3年・引取修理・落下対応で26,250円
現在、ThinkPadの中のThinkPadと言えるのは、
目に優しい液晶をシングルベンダで指定できる、
・X200sのWXGA+
・X301
・T400のHigh Nit LEDバックライトWXGA
・W700のWUXGA
の4機種である。
★ヒューレット・パッカード★
hpの場合、品質レベルには次の3段階がある。
上位=通常保証3年モデル=現行だとEliteBook:
ThinkPadのW、T、Xシリーズを意識したモデル。
排熱・静音性や、ポイントスティック(2ボタンで動きもイマイチ)など、
道具としてはThinkPadに敵わないが、ヘアライン仕上げのパームレストなど、
モノとしての満足度はコチラが上。
落下・水濡れに対応するメーカー保証は、
累計の補償限度額が16万円に設定されている(←hp共通)。
加入料は3年で7,245円~。
中位=通常保証1年の法人モデル(個人での購入も可)=現行だとProBook:
ThinkPadのRと違い、道具としての品質にまで踏み込んでコストカットしてあり、
買い替えサイクルは自ずと短くなり、それこそが、
レノボより商売が上手く行ってる秘訣!
落下対応のメーカー保証への加入は、3年で16,275円~。
下位=個人向け=Pavilionブランド:
メーカーの落下保証に加入出来ないばかりか、
通常の保証でさえ、2年延長するのに13,650円も掛かる。
故障件数を誰よりも把握しているメーカー当人による値付けなのだから、
当たり前に3年使える代物だとは思わない方が良い。
案の定、排熱・静音性に問題を抱えてるモデルは多く、
3年確実に使える事より、使い捨て感覚で筐体デザインを楽しむ人向け。
– – – – – – – – – – – – – – –
今や薄利多売だけでは、PCの価格競争は勝ち抜けない訳だが、
hpはそれを、
・サポートに中国人を多用する
・内部パーツにモデル末期の余剰パーツを多用する
事で行っており、逆に言えば激安でも、最初からまるで使えない様な粗悪品は無い。
★DELL★
いくら安くても、お勧め出来るのは以下の2パターンのみ。
・共にサポートに定評がある、法人モデル(個人購入可)またはXPSシリーズを、
コンプリート・ケア(落下・水濡れ対応の保証。累計の補償限度額は本体購入額。)
付きで購入。
・取扱のある家電店での店頭購入。保証は店頭のでも良い。
これらは初期不良に対して、誠意ある対応をしてもらう為には、絶対必要!
メーカー保証の場合、メーカー/ユーザーどちらに過失あるか決めるのは、
メーカー側。
しかしVostroのコンプリート・ケア、最長が1年ってのはどうなのよ?
★ASUS★
世界中のデスクトップPCを分解すると、
7割にASUSの基盤が入ってるとまで言われる大メーカーなのに、
社員は全員、残業代すら貰わずに仕事してるとの話もあり、
かつての日本メーカーを彷彿させる。
液晶解像度で選択肢から外すのが、残念でならない。
★acer★
世界シェア3位ながらメーカーの体を成してないとは、恐ろしやw
短編レビュー~軽量・堅牢設計の14型編~
○富士通 FMV-BIBLO MG(の内、14.1型モデル):
14.1型液晶ながら、13.3型相当サイズの小型、薄型筐体。
軽さと駆動時間を選べるモバイル・マルチベイ構造。
これにより、最軽量時1.68kg。
通常電圧CPU(Core 2 Duo Pシリーズ)ながら、
ベイにセカンドバッテリーを格納すれば、出っ張り無しで最大11.5時間駆動。
直販ではノングレア液晶も選べる。WXGAのみってのが弱点。
キーボードの出来の良さからも、富士通が真面目に作っているのが解る。
Pシリーズ+DDR3メモリとなった去年秋冬モデル以降は、
排熱・静音性はかなりマシになったが、据置としては、
常時稼動をこなせる程でもなければ、
デジタル出力できる訳でもなければ(安モニタとの接続には向かない。)、
ドッキングステーションの類がある訳でもない。
(一方、今回紹介する他モデルは、この3項目全てが揃ってる。)
直販ではS3 Chrome 430 ULPって独立グラフィックも選べるが、
これは駆動時間を減らすだけでメリット無し。
14″液晶+取っ手付にも拘わらず約1.6kg。
店頭モデル(WXGA、Core 2 Duo SU9400(1.4GHz))は、
カタログ駆動10時間。
直販モデルはWXGA+となり、
SP9600(2.53GHz)を選択してもHDD構成でカタログ駆動9時間。
始めから通常電圧CPUで開発された事もあり、
SPシリーズ搭載でも排熱・静音性は充分である。
Panasonicっていう事で、確かに信頼性はあるのだが、
仕様そのものは決して高くない。
例えば
・メモリは未だDDR2。
・無線はインテル WiFi Link 5300を選べない。
・Bluetoothは直販一部のみ。
・HDD保護は、衝撃緩衝材だけでヘッド退避は無し。
更に今回紹介する中では唯一、
・LEDバックライト液晶が選べない。
・マルチベイ無し。
直販が、余りのボッタクリ価格である事を考えるととにかく、
店頭モデルの仕様の低さ(解像度、CPU)が痛過ぎる。
レッツノートが軽さを維持したまま頑丈なのは、
無神経に筐体を厚くしているからで、最厚部はなんと48.5ミリもある
(最薄部は25.5ミリ)。
F8は取っ手の分もあり、とにかく筐体がデカイので注意。
取っ手を付けたからって、
ビジネスマンの持ち歩く書類は無くならないのだし、かなり迷惑。
この世代のThinkPadは排熱と静音性が素晴らしい。
バッテリー持ちもかなり改善された。(それぞれ、X301だけは例外)
液晶は685カンデラ(ちなみに東芝QosmioのG50、F50ですら、
300カンデラしかない。)を誇る、High Nit LEDバックライトのWXGAが、
シングルベンダだしお勧め。この液晶を選ぶと、天板部品も特別製となる。
WXGA+のLEDバックライト液晶も、2ベンダにはなるが悪くは無い。
青が強い発色はココで調整しよう!
今年4月の製造分からは、キーボード下に金属プレートが補強され、
キーボードたわみも解消した。
RADEON(オプション)の発色に拘る動画マニアは多い訳だが、
RADEONオフでもデジタル出力できる(ドック経由。
内蔵グラフィックでもデジタル出力できるのはT400世代から。)ので、
普段は安定したインテルGMAで使用すれば良いだろう。
マルチベイには、光学ドライブ(出荷時)の他、
セカンド・ストレージ(HDDまたはSSDをSATA接続)、セカンド・バッテリー、
ウェイトセーバー(光学より200グラム程、本体を軽く出来る)を格納可能。
Tシリーズ(に限らず薄型ThinkPad)は、
薄さ、頑丈さを極限まで追及する余り、マグネシウム余分に使って、
ワザと重くなってるのをどう見るかで評価が分かれる。
ところで近々、T400sという、軽量・薄型の派生機種が登場する訳だが、
噂通りなら、
・画面解像度は最高でもWXGA+
・グラフィックはチップ内蔵のみ
・ストレージは1.8″で、ウルトラベイは、あってもショボイ
・ExpressCard、PCカードスロット無し(下記追伸参照の事)
と、まるでX301な訳だが、14″まで来ると流石に最後の項目で、
かなり意味不明な機種になってしまう。
ってのは今時、14″以外にも持ち運び用PCを用意するのが普通だし、
庶民ならその場合、WiMAXのプロバイダへ登録する機器は、
WiMAX内蔵PCごとなんて事はせず、
WiMAX受信用のカード類1つで済ますだろうから。
6月23日追伸:T400s、本日発表されました。
ExpressCard slot or 5-in-1 media card reader
ってなってました。
保守マニュアルによると液晶は、T400にないパネル。
道具としてはThinkPad T400の劣化版。
逆に筐体の金属部分は全てヘアライン仕上げで、
今回紹介する中では最も質感が高い。保証も標準で3年付く。
ただ、パームレストが金属ってのは、熱が手に伝わってしまうので、
前モデルの様な爆熱仕様でないのがせめてもの救い。
WXGA+(非LEDのみ)モデルには、Radeon HD3450が組み合わされ、
WXGA(LEDのみ)モデルは、チップ内蔵グラフィック。
周囲の明るさに応じた、液晶輝度の自動調整は共通。
キーボードは、ストローク浅めだが、タッチ自体は普通。
Enterキーが端にないので要注意。
ポイントスティックは2ボタン式で尚且つ、
ThinkPadの様には上手く動かない。
搭載メモリは未だDDR2。
アップグレードベイは、セカンドストレージ(HDD、SSD)
とする事も出来、RAID 0やRAID 1構成も可。
突起部含まない筐体最薄部で31.3ミリもあり、
今回他モデルより5ミリ近く厚い。底面のゴム脚も長い。
ACアダプタは、コード長、太さに至るまで巨大。
こちらもThinkPad Tシリーズを手本とした、
薄型筐体+独立グラフィック可能ってモデル。
薄さ、軽さでは、僅かにリードしており、
カラー天板の質感も良く、
道具以外の処ではこちらもThinkPadには無い魅力を備えている。
NVIDIA Quadro NVS 160Mを選択可能だが、それだと高負荷では、
キーボードに熱を持つ。ファン音は普通なのだが。
しかし、安定したグラフィックパワーで選ぶなら、今回はコレだろう。
WXGA+のLEDバックライトの奴は、コントラストが低く、白浮きぎみ。
照度センサーは敏感過ぎる。
キーボードは、中央が少したわむ個体もあるが、総じてまあまあ。
表面に指紋が残り易い。
ポイントスティックも、使えるレベル。
Core 2 Duo T9800(2.93GHz)を標準搭載するがメモリはDDR2のまま。
こちらもセカンドストレージ(HDD、SSD)を搭載可能。
そこから起動も出来る。
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