dynabook R731等の長時間駆動スリムコンパクトノート
・14型以下のパーソナルサイズ(HD解像度以上)
・筐体最厚部28ミリ以下(突起含まず)
・5時間以上の駆動時間(今回は全てカタログ値で統一)
で探してみた。
■■11.6型■■
■富士通 FMV LIFEBOOK PH50/C:
AMD E350、最厚27.5ミリ、7.3時間。
キータッチは悪くないがマウス必須。
冷却ファンは静かではない。
■ThinkPad X121e(詳細):
AMD Dual-Core C50~Core i3-2357M、
6セルバッテリー時=最厚27.3ミリ、約7時間、
3セルバッテリー時=最厚23.5ミリ、約3.5時間。
と、公式ページには載ってるがゴム足以外でも実際にはそれより厚く、
「28ミリ以下かつ5時間以上」を満たす組み合わせにはならない。
■acer Aspire One 722:
AMD Dual-Core C50、最厚25.4ミリ、7時間。
WEB情報では判り難いが、
バッテリー形状からして、これまた厚さが公称値を超えてる。
E350のIdeaPad S205に比べて本体が薄く、駆動時間で大きく上回るのが取柄だが、
性能は普通に使ってS205でギリギリだと思うので、実機見ても尚、
同価格帯のAspire One選んでもらう為にはバッテリー底面はフラットで良かった気がする。
冷却ファン音は静かな方だが、
高負荷時は排気口付近の底面が43℃超える事も。
■■12.5型■■
■ThinkPad X220(詳細):
Core i7-2620Mまで、
4セル時バッテリー時=厚さ19-26.6ミリ、約6時間。
・最厚28ミリ以下の薄型ノート
・12.5型以下モバイル
のいずれかだと幾ら通常電圧Core i 載せてても、
セパレート型デスクトップ並の処理性能と言えるのは「瞬発力」だけだ。
その中でこのX220は比較的、
高負荷状態を長時間維持できる部類ではある。
排熱・静音性の両面で。
■ThinkPad Edge E220s:
Core i7-2617Mまで、厚さ20.9-21.9ミリ、約6.2時間。
筐体が薄いのに加えて、
ゴム足がクラシックThinkPadの様な衝撃吸収構造になってないせいで短く、
天板閉じてX220の最薄構成と並べても、X220の天板無しの高さにしかならない。
これはX1より更に低いレベル。
超低電圧と言えどもCore i5以上だと、性能でもCore i3-2310Mに見劣りしないし、
(「720p HDカメラ」が選択できる事からも判る)
E220sはゴリラガラスやHDDダンパーこそ省かれてるが、
インフィニティ・ガラスに覆われた液晶の表示品質もX1と大差ない。
X1にしても解像度が増える訳じゃないし、
直販でクーポン使って6万円ちょっとから買えるE220sの方が「洒落になる」。
注意点は
・メモリスロットが1つしかないので、価格差からして最初から4GBで注文すべき
・X220同様にHDD / SSDが7ミリ厚
・バッテリーは内蔵式
といった辺り。
静音性は悪くないが、筐体表面温度はX220より上がり易い。
■■13.1型■■
■VAIO Z2:
Core i7-2620Mまで、最厚24.75ミリ、約8.5-9時間。
VAIO Zは発売日が8月13日なので前評判という事になるが、
以下で紹介するVAIO Z、dynabook R731、VAIO S、ThinkPad X1は、
高負荷連続ではいずれも、
排熱と静音性の両面に問題を抱えるモデルである。
なので今後はモバイルとしての常用域でどの程度、
使い物になるかを中心に紹介して行きたい。
■■13.3型■■
■dynabook R731:
HDDモデルだと、Core i3-2310M~i5-2520M、最厚26.6ミリ、11時間。
高負荷では五月蝿く、排気口付近が筐体表裏ともに50℃近く逝く事も。
底面を少し浮かせてやるだけでかなり改善する程なので、
無理してスタイルを優先してるという事だ。
ピーク電力の高いCore i 時代のモバイルやスリムノートでは最早、
「筐体表面温度を40℃以下に保つ必要は無い」
というメーカー側コンセンサスがあるのではないか?
確かにCore i なら、一昔前の重い処理がそのまま高負荷とはならないし、
アイドル時の省電力も徹底してるからだ。
ただR731は情報収集や文書作成程度でも、時々冷却ファンが速めに回ったり、
長時間使用で底面が熱くなったりする。
逆に言えばこの辺に我慢できればこのノートは割と使える方だ。
駆動時間は半透過液晶を搭載した頃に比べればカタログ詐称が少ないし、
液晶は発色こそ地味だが非光沢にしてはギラツキが少ない部類と感じた。
何時もこのサイトで言ってる事だが一般的には、
13型の高価なノート1台買って多用途に使うのが賢い時代はとっくに終わってる。
R731もSSD別途、光学も要らないとなれば8万円程度ので充分。
■VAIO SA:
Core i7-2620Mまで、最厚23.3ミリ、約8-9.5時間。
VAIO Zは画面を開いたままでないと排気スペースを確保できないが、
SAでは逆に、画面を開くと背面中央にある排気口を覆ってしまうデザインになってる。
高負荷では五月蝿く、排気口付近の筐体裏面は47℃逝く事も。
液晶の色域自体はSBと同程度で、VAIO CのフルHD(詳細)よりはかなり狭い。
当然の事ながら視野角も。
■VAIO SB:
Core i7-2620Mまで、最厚23.9ミリ、約8-9.5時間。
CPU / GPUが最小構成であっても、
高負荷時は猛烈に五月蝿く、筐体裏面は52℃逝く事も。
充電中はバッテリー上に位置する左パームレストも熱くなる。
SAより液晶の最大輝度がかなり暗く色ムラもあるが、
平均200カンデラは台湾勢よりはマシな数値。
キーボードたわんだり筐体はヤワな感じ。
SA / SB共に今の所、実用域での実害報告が少ないのが不気味ですらある。
■ThinkPad X1:
Core i5-2520Mまで、厚さ16.5-21.3ミリ、約5時間。
最近のThinkPadは高負荷でも他社より静かだが、
X1の場合には排気口付近のキーボード面は52℃近く逝く事があるのと、
冷却ファンの音質が少し耳障り。
使われてるゴリラガラスの重さだけで200グラム近くあるモバイルに、
道具としての評価は不要。
【8月11日追伸】
DELLのラインナップにVostro V131(13.3型非光沢液晶)が追加されました。
バッテリーは着脱式で4セル時は、
筐体厚さが16.05-21ミリ、最大6.3時間駆動となってます。
その他、目立った仕様は
・CPUはCeleron 847(1.1GHz)~Core i5-2410M
・USB 3.0 x 2、USB 2.0/eSATAコンボ x 1
・HDDは2.5″の9ミリ厚
ですが、海外情報によると上位CPUだとアイドル時でもそこそこ五月蝿い様です。
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