カワイイはつくれる!液晶も然り。
店頭でビジネス・ノートの液晶を見ると、
①階調が滑らかじゃない。
②発色が青い。
③発色が薄い。
と、散々な訳だが、既定がこうなってるのはある程度、ワザとである。
①は、グラフィック プロパティ⇒ディスプレイ設定⇒画面の色
の既定が16ビットになってる事が多いからで、
これは省電力と疲れ目対策(ディザリング点滅の抑制)が目的か?
②は、経年劣化では青が薄れるので、予め強くしてある。
(実際、劣化の少ないLEDバックライト液晶の機種、
例えば、フラッグシップのX200s、WXGA+やT400sなどでは、
発色の初期設定が青に寄ってない。)
③は非光沢液晶故で、写り込み気にせずに、輝度を落として使う用。
いずれも必要とあらば、簡単に改善出来るので、購入候補から外すのはもったいない。
今回は、その簡単をご紹介する。
まず①。これは「16ビット」となってる処を「32ビット」に変えるだけ。
動画では気にならないかもしれないが、写真見るなら必須である。
次に②。Calibrize 2.0という無料ソフトで調整する。
手順1:ダウンロードはこのページの「Click here to download」をクリック。
手順2:保存したセットアップ・ファイルをダブルクリックで実行。
指示に従い他アプリ閉じて、同意、インストール・フォルダ、アイコンの有無を順次選択。
手順3:Calibrizeを起動させ、「Next」をクリック。
手順4:コントラスト調整なのだが、これはノートでは必要なし。
同じく「Next」。
手順5:赤、青、緑の中に円があるのだが、それが最も目立たなくなる位置まで、
各スライダを動かす。液晶真正面に陣取り、画面中央で色調整しよう。
ビジネス・ノートだと↓の様な位置に来るかな?終わったら「Next」。
手順6:「Save」で保存。
②は以上。
③は完全に用途・環境次第だが、
低反射処理された光沢フィルムの貼り付けである。
光源が遠い場合でしか使わないなら、
文字もクッキリするので、事務用に貼っても間違いじゃない。
お勧めはエレコムのコレ。
目の疲れについては、流石に光興業程の効果はないが、
それでも10万円以下で売られるノートの様な写り込みは防げる。
取付方法は製品リンクにあるので省略するが、
フィルムは静電気で埃を集めるので、
ノートは大きなポリ袋の上に置き、
雨合羽着用でやった方が良いかもしれない。
単体モニタに付ける場合は、
シャワーで埃を流した風呂場で、裸になってやれとまで、言われているので。
パワーモバイルが欲しい。
モバイルといっても14.1型液晶以下、
パワーといってもローエンドの独立GPU相当以上(13.1~14.1型)や
通常電圧版Core 2 Duo(12.1型以下)搭載ノートを採り上げる。
★NEC LaVie N(直販ではLaVie G タイプN。13.3型、1.96kg、カタログ駆動4時間前後):
手軽にグラフィック稼げるRadeon 3100(AMD M780Vチップ内蔵)搭載。
ただし液晶画質が控えめで、デジタル出力も無しという事から、
軽めのオンラインゲームで威力を発揮する程度に考えといた方が良い。
Vista HP、Sempron X2、2GBメモリ、落下対応3年保証、無線(ドラフト11n対応)付けて、
直販で105,840円~という価格がウリ。
★SONY VAIO type Z(13.1型、1.35kg~、カタログ駆動7.5~11時間):
GeForce 9300M GSのオン/オフが可能だが、
GeForceが活躍するのは最早、3D(ローエンドな為、軽めの)だけだろう。
CPUにT9800(2.93GHz)を選んでしまうと、熱でクロックダウン。
パワー、軽さ、駆動時間のバランスと、13″液晶ながら
高解像度(WXGA++(1600×900))を選べるのがウリ。
★SONY VAIO type S(13.3型、1.9kg、カタログ駆動3.5~6時間):
Radeon HD 3470選択可。
有線が100BASEって事からしても欲張り構成で買うモデルじゃないが、
HDMIもあるし(Radeon選択時のみ)、動画見るならZよりこっち。
パステル筐体選択可能な、手抜きの少ないVAIOってココ最近、コレしか無い。
★SONY VAIO type C(14.1型、2.6kg、カタログ駆動4.5時間)
GeForce 9300M GS選択可。
上記2VAIOと違いこちらは、液晶サイズこそ14.1″でも、
ノートである以上のモバイル耐性は期待しない方が良く、
液晶の表示品質も手抜き(LE)なので、
GeForceどころか、可能な限り最小構成で買うべきモデル。
しかし、持ち歩きが少ない人の2台目用途なら、デザインと低価格のコレもまた、正義。
★EPSON Endeavor NA802(13.3型。標準バッテリで1.92kg、カタログ駆動4.1時間。
軽量バッテリで1.79kg、2時間。):
GeForce 9600M GTというのは、モバイルとしては特出してるが、
ゲームやらない人にはファン音とGeForceならではの発色が難点だし、
ゲームやる人ならそもそも、ノート用ミドルレンジじゃ全然足りないタイトル多数。
GPU単体でのアップグレードが出来ないノートPCでは、賞味期限も短い。
ま、私がこう言った処で、NA802のゲーミング・モバイルとしての地位は
いささかも揺るがないだろうし、薄型筐体にもかかわらず無難にやってるのがスゴイ。
★14.1型ThinkPad(T400だと6セルで2.28Kg):
14.1″で独立GPUを選択できるThinkPadはT400、R400、SL400と3つもある。
まず、ヘッドホンの音が悪いSLシリーズは外して良いだろう。
(GeForce 9300M選択可であるにもかかわらずSL300の紹介を省いたのもそのせい。)
Rシリーズは決して手抜きモデルじゃないが、
R400は直販専用モデルなのであまり値落ちが期待出来ないし、
2万程度の価格差ならT400を避ける理由にはならないだろう。
(ThinkPadなら3年位は使うだろうし、T400は最近、
キーボードも改良というか、T61のものに戻ったらしい。)
T400ではオン/オフ可能なRadeon HD 3470を選べるのだが、
ThinkPadといえど、Radeonの安定性までが確保される訳ではなく、
(①現行ThinkPadでの、こんな不具合。②ATIは今頃、こんな事やってるw)
更新用途で使う場合は結局、Radeonオフまたは無しモデルって事になる。
インテルチップが標準で、デジタル出力をサポートする様になったのも大きい。
その分、CPUでは目一杯頑張りたい。折角、T9600(2.8GHz、6MBL2)を選んでも
何とかなりそうな排熱具合だからして。
(ただしW500ではGPUが強力なせいか、T9600では明らかに熱い。
どちらにしてもP9600(L2とFSBは同じで、2.66GHzながらTDPは35W⇒25Wと余裕がある。)
を待つのがベスト。)
よく、「ビジネス用途(通常はテキスト作業を指す)にはCPUパワーは要らない」と、
私の様なX301厨は言う訳だが、
誰でも、ウイルス対策ソフトを外すと通信すら速く感じた経験はあるだろうし、
そこはPCスペックで改善できる部分なのだから、
少しばかり素材が豪華だからと言ってX301を、据置に使うのはナンセンスである。
で、ビジネス用途でさえCPUパワーを体感できる周波数・L2容量っていうのが、
2倍(T9600)程度からなのである。
★ThinkPad X200(12.1型。4セルで約1.35Kg、カタログ駆動約4時間):
P8600(2.40GHz、3MBL2)選択可能。
しかし出先で回線速度が出ず、用途もテキスト作業となると、
CPUパワーは据置兼用の為だろう。
キーボードもA4ノートと同サイズだしマウス要らずなので、
快適環境を持ち運べる、最小PCと言える。
ま、私の様に手が巨大になると、パームレストの縦幅でボツな訳だがorz
★HP EliteBook 6930p(14.1型、4セルで2.28kg、カタログ駆動3~5時間(CPUによる)):
>14.1″で最薄・最軽量
嘘は止めよう。
Latitude E6400(薄さ、4セル重量)もレッツノートF8(重量)も知らないとは言わせないw
Radeon HD3450搭載モデルはほぼ、スペック固定(T9400(2.53GHz、6MBL2))で、
送料込み179,550円。あと5万円安くないとスペック外でも定評のあるT400とは戦えない。
HPも日本では売る気無いって事だから、へそ曲り御用達としか言いようが無い。
HP Pavilion Notebook PC dv4a(14.1型、2.25kg、カタログ駆動約3時間):
手軽にグラフィック稼げるRadeon HD 3200(AMD M780Gチップ内蔵)搭載なだけあって、
Vista HP、Athlon X2(2.1GHz)、メモリ2GB、無線で送料込み73,500円~。
ユーザー過失に対応しない保証の2年延長ですら13,650円というのは、
この機種が、何かあれば使い捨て覚悟のノートである事を物語っている。
Pavilion Noteはアクシデントサポート(=ユーザー過失対応)には加入できない。
実際、熱く、ファン音うるさい。
★HP Compaq 6535s/CT(14.1型、2.2kg、駆動時間3.75時間):
dv4aからHDMI端子を省いてしまうと、Radeon HD 3200の意味が半減してしまうが、
Vista Business、Athlon X2(1.9GHz)、メモリ2GB、無線で送料込み59,325円~と更に安い。
ところが何時の間にか、
「/CT」法人向けでもアクシデントサポートに加入出来る様になった(3年で16,275円。)
事やそれぞれの筐体寸法を考えると、
6535sでは少なくともdv4aよりかは、基本パーツの強化が行われてると見て良い。
★HP Pavilion dv3500(13.3型、2.1 kg、カタログ駆動4時間(6セル)):
排熱・静音性はdv4aよりマシだが、
折角GeForce 9300M GSなのにVista Homeのみとか、
保証体制がdv4aと変わらない事を考えると、最早この値段ではキツイ。
★HP Compaq 2230s/CT(12.1型。4セルで1.58kg(光学無)、カタログ駆動4.3時間)
ThinkPad X200に対する利点は、
XP、P8600(2.40GHz、3MBL2)、メモリ2GB、無線でも送料込み10万円切る価格
(法人購入の場合、税制上の区切りとして重要)、
DVDドライブを搭載可能(+4,200円~)な処。
しかし個人で買うなら同スペックのX200との価格差は、4万円以上が妥当か。
★DELL Latitude E6400(14.1型、約1.95kg(4セル)):
CPUはT9600(2.80GHz、6MBL2)固定。
安定したグラフィック(Quadro NVS 160M選択可能)+3ボタンのポイント・ステック
となると、モバイルではコレしかない。
筐体厚も25.4-31.0ミリと、今やThinkPad Tより薄く、カラー天板(青・赤)も選べる。
★DELL Studio XPS 13(13.3型、約2.2kg(6セル)):
GeForce 9500MのHybrid SLI構成を選択可。
Hybrid SLIは、9500Mのオン/オフ機能も含んでるハズなので、
少なくともEndeavor NA802よりは万人ウケするのでは?
サポートならStudio XPS専門も負けてないだろうし。
動画鑑賞の松・竹・梅。
松コース=
東芝レグザ 37C7000(37型。価格)+RADEON HD4550搭載デスクトップPC:
大画面だと、DVDアップスケール機能は必須であろう。
専用ハードウェアが安価に利用できるのがHD4550である。
HD4シリーズでもミドルレンジ以下だと、ダイナミック・コントラストが使えないが、
この機能はレグザに付いてるからイラネ。
HD4を搭載可能な小型PCは、
「UVD2が利用できるPCが欲しい。」で紹介済みだが(ノートへの搭載は来年以降)、
最もリーズナブルでお勧めなのが、
サイコム Radiant STX(高323 幅140 奥323ミリで横置きも可能な静音小型タワー)。
動画再生(ストリーミング除く。ストリーミングはCPU依存なので。)専用なら、
CPU:Pentium Dual-Core E2200(2.2GHz、L2 1MB)
グラフィック:RADEON HD3450(09/02追記:現在、HD4550(FAN無)選択可能)
メモリ:4GB
HDD:Seagate 高信頼性 500GB
光学:アイオーのDVDマルチ(これもブルーレイがイイかも)
OS:Vista HomePremium
で見積もると77,600円。レグザと合わせても、余裕で20万切る!
竹コース=
ナナオFlexScan S2031W(20型WSXGA+。価格)
+純正光沢フィルム(はめ込み式。直販で12,600円)
+DVI接続可能なPC:
S2031はフルHD未満では、最も発色がイイ。
VAパネルだから応答速度も悪くない。
純正フィルムは反転させれば非光沢として使えるスグレモノ。
S-PVAのギラツキ軽減にもなる。
DVI接続可能なPCってのは、さっきのサイコムの奴が無難だが、
このサイズのモニタに出力するのであれば、DVDアップスケール必須とも言えないし、
HDMIからの変換ケーブルを使う必要があるとは言え、
思い切ってノートのHP Pavilion dv4a/CT(14.1型2.25 kg)ってのも、
同価格帯には収まる。
CPU:AMD Sempron
グラフィック:RADEON HD3200(チップ内蔵)
メモリ:3GB
HDD:160GB
光学:DVDスーパーマルチ
無線:a/b/g/n/Bluetooth
OS:Vista HomePremium
で見積もると72,450円(ミッドオータム キャンペーン第二弾)。
ナナオ・モニタと合わせて12万5千円程度!
ただしHP Pavilionノートは、「安心、無難に3年使えます」とは言い難いが。
梅コース=①LaVie G タイプL アドバンスト
(の15.4型WXGA+、スーパーシャインビューEX3液晶モデル)
ノートで15.4型以上、液晶キレイとなると、この辺がお買い得。
CPU:セレ550(2GHz)
メモリ:1GB
HDD:80GB
光学:コンボ
無線:a/b/g
OS:XP Pro
3年安心保証(水濡れ・落下対応)
で見積もって10万円切る!
ただ、(地デジ・ソース以外の)フルHD動画が見たいとなると、
ノートの低解像度に出力するにしても、
グラフィックがインテル・チップ内蔵ってのは宜しくない。
これはセントリーノ2でもビミョーな処。
その場合には同じNECに、AMD M780G チップ(RADEON HD3200)の、
②LaVie G タイプL スタンダード(s)
(のスーパーシャインビューEX2液晶モデル。15.4型WXGA)
が同価格帯にある。解像度減、VistaのみだがHDMI端子が付くのは有難い。
メモリ3GB、Vista HomePremiumに変更して1万円アップで済む。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
ま、私みたいに未だ、動画は精々HDV 720p(1280×720)、
画質にもウルサイ事は言わないタイプ
(女子に嫌われないタイプって事ですので、そこんトコよろしくw)
だと、セレ540、インテル・チップ内蔵、メモリ512MB、XPの
ThinkPad R61e(5万円也)でも、別に困らない訳だが。
11月、賢い人はコレを買う!
BCN AWARDというのをご存知だろうか?
BCNと契約している全国のパソコン店・家電店の1年間(1月~12月)の
POSデータを集計し、部門別に販売数量1位の企業を表彰するってアレですわ。
で、表彰されると翌年、商品パッケージのスミなんかに、こんな↓マークを付けられる。
大手家電メーカーならともかく、
それより企業規模か小さい周辺機器メーカーにとっては、
喉から手が出る程、欲しいタイトルなんだそうで、11月というのは、
実際にはその締め月にあたるそうだ。
なのでその年、デッドヒートを演じてるライバルがあると、
11月はメーカー主導で猛烈な攻勢を掛ける訳ですよ。価格面で。
それを利用しない手は無いって事で今回は、
来月(08年11月)のお買い得が期待できる、周辺機器メーカーをご紹介する。
★プリンタ:インクジェットでキヤノン対エプソン、
ページプリンタでキヤノン対ブラザーのトップ争い。
インクジェットの場合、使用頻度によって、
ランニングコスト含めのお買い得モデルが変わって来るので注意されたし。
キヤノンは日本のトップ10企業だから、値引き戦略は採らんわな。
★外付HDD:バッファロー対IOデータ。
据置の1台内蔵タイプが主流だがその場合は、
バッファローの冷却ファン付(あるいは対応)のモデルがお勧め。
でないと使い方によっては、ふた夏越せない。
ま、自分ならオウルテックのファン付のHDDケースに、
Seagateの高信頼HDDを突っ込むけどな。
★スピーカ:エレコム対サンワサプライ。
東芝やhpの個人モデルの様にノートPCでも、
スピーカに力を入れてるメーカーもある訳だが、
それらでさえどーせ、
普段3,000円クラスの、外付スピーカやヘッドホンは欲しくなるモノ。
★キーボード:エレコム対ロジクール。店頭で触って決めよう。
記号キーをあまり使わないなら写真↑のコレも悪くない。
ロジクールってのは世界企業だから特別の値引きは期待できない。
★記録型DVDドライブ:IOデータ対バッファロー。
ノート使いならDVDは、外付で焼くのが常識。
国産ドライブ(殆どNEC製)に拘ったIOデータしかお勧めしない。
金に糸目を付けないならパナソニックだが。
★DVDメディア:TDK対マクセル。
ついに国産メディアは太陽誘電(That’s)しかなくなってしまった。
大切なデータはDVDに、どーでも良いのはHDDにってのが普通だから、
ここは幾ら高くてもThat’sかなぁ。
私が今まで指名買いしてたのは、国産だった頃のコレ↑。
★USBメモリ:バッファロー対IOデータ。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
BCN契約店ってのは以下の25社。
アマゾン ジャパン(Amazon.co.jp)、エイデン(エイデン)、大塚商会(P-tano)、
グッドウィル(グッドウィル)、ケーズホールディングス(ケーズデンキ)、
サードウェーブ(ドスパラ)、さくらや(さくらや)、サンキュー(100満ボルト)、
セブンドリーム・ドットコム(セブン-イレブンネット)、ソフマップ(ソフマップ)、
ZOA(ZOA)、九十九電機(ツクモ)、T・ZONEストラテジィ(T・ZONE)、
デオデオ(デオデオ)、東京エディオン(エディオン)、ビックカメラ(ビックカメラ)、
ピーシーデポコーポレーション(PC DEPOT)、ベスト電器(ベスト電器)、
ユニットコム(パソコン工房、Faith、TWO TOP)、ラオックス(ラオックス)=(50音順)
これら以外の店が安売りに対抗するかは判らない。
フルHD動画が満足に再生できるモバイルが欲しい。
フルHD(1920×1080)再生出来る事は、Centrino 2内蔵グラフィックのウリであり
(XPでのフルHDはサポートしない)、そんな事は今時、リアル・モバイルでも出来てしまう訳だが、
フレームレート抑える、例えばブルーレイだと、わざとコマ落ちさせる事で、
それを可能にしているってのがなぁ・・
で、その辺、妥協しないとなるとGPUは、
①Radeon HDシリーズ
②AMD M780Gチップセット内蔵(Radeon HD 3200)
③ミドルレンジ以上のGeForce
のいずれかって事になる。
てか、それ以前に、動画を見る上でどうしても譲れないのは、
擬似カラーでない液晶へのデジタル出力だ。
今現在、ノートPCでフルカラー液晶を搭載しているのは、
VAIO type A(18.4型1920×1080ドット)とThinkPad W700(17型WUXGA)のみ。
到底モバイルとは言えず、それなら外付モニタを利用する方が手っ取り早い。
幸い、単体モニタは既に、殆どがフルカラー化を終えており、
type AやW700と違い、広視野角の非TNパネルもある訳だし、そもそも、
一旦、モニタ・アームを利用してしまうと、持ち運べないノートなんぞに興味も湧かない。
という訳で今回は、①~③のいずれかのGPUを搭載し、
デジタル出力端子を備えた、14.1インチ以下の液晶のノートを紹介する。
★ソニー VAIO type S Radeon HD 3470搭載モデル(13.3型、約1.9キロ):
ドッキングステーションにDVI端子。LANが100BASEってトコ以外、
目立った手抜きもない。一般に、ソニーが頑張ったモデルは話題にこそなるが、
type Z(熱、たわみ)やTZ(リコール、虚弱体質)を挙げるまでもなく、
どこかしら危なっかしい部分を抱えている場合が多い。
その点、現行type Sは、かつてのtype Fがそうだった様に、肩の力が抜けた、
まさにメイン・ストリームであり、VAIOであっても比較的、普通に使える。
法人向け(個人購入可)にはXPモデルもあるし、そこにもカラバリはある。
★エプソン Endeavor NA801(13.3型、約1.9キロ):
本体にHDMI端子。GeForce 8600M GT搭載。
GeForceは、Radeon派から発色の悪さを叩かれるが、
3Dゲームまで視野に入れると、現状、モバイルではNA801しかない。
薄型モバイルにミドルレンジGPUという、前例のない試みにしては、
排熱、駆動音共に良くやっている。ベアボーンが優秀なせいかw
当然、キーボードに期待する類のモデルではない。
★レノボ ThinkPad T400 Radeon HD 3470搭載モデル(14.1型、2.28キロ):
ドッキングステーションにDVI端子。大きな方のドッキングステーション、
アドバンスド・ ドックだと、ビデオカードを刺して、そこからのデジタル出力を
外付モニタに反映させる事も可能。すなわち、設置面積にこそ注意は要るが、
ThinkPadの排熱性からしても、最早、デスクトップは要らないって訳。
一方ノート単体では、Vista環境ならOSの再起動なしで、
内蔵Radeonをオン・オフ出来る。
これは、バッテリー持ち、静音化の点で、
これまでのTシリーズを過去のものにしたと言える。
ただ、キーボードが僅かとは言え、たわむトコでもお判りの様に、
T60に存在していた妥協を許さぬ姿勢は、最早X300系へと移ってしまっている。
今後、X400+アドバンスド・ ドックなんていう選択が可能になってしまうと、
ますますT400は中途半端な存在となる。
T60からの買い替えなら、その辺、見極めてからでも遅くはない。
★レノボ ThinkPad R400 Radeon HD 3470搭載モデル(14.1型、2.5キロ):
T400において、頑丈なまま薄型化・軽量化するのに、
どれ程のコストが掛かっているのか?を誇示する為にあるモデル。
なので、そこ以外はT400と変わらない。
★HP Pavilion dv4a/CT(14.1型、2.25キロ):
本体にHDMI端子。
AMD M780Gチップにつき、もれなくRadeon HD 3200が付いて来る。
価格的、排熱的には理想なのだが、AMD M780Gだとチップ特性の段階で、
XPという選択肢が消滅してしまう。
一方、ここで紹介した他の4モデルには全て、XPモデルすら用意されている訳で、
そういう意味でもdv4だけは、1台で何でもこなせるPCとは言い難い。
しかしまぁ、この値段のノートに、始めっからそこまでは期待しないかw
08年9月のお買い得モデルはコレだ!
★NEC LaVie G タイプL(スタンダード(s))(15.4型ノート):
セントリーノ2内蔵グラフィックではフルHDをコマ落ちさせるし、
GeForce 9シリーズでは発色に難がある。
そんな中、マトモ液晶(スーパーシャインビューEX2)+マトモGPU
(AMD M780G チップ内蔵)で直販最小構成10万円程度ってのは、
なかなか無い。当然、HDMI出力端子付き。カラバリは内側のみ。
★ソニー VAIO type J(20.1型ボードPC):
手抜き無しのクリアブラック液晶、WSXGA+解像度で、
直販にて10万円切る価格~ってのは前例が無い。
しかも最小構成でも、Pentium デュアルコア。
無理してボードPC最高峰のVAIO type R(25.5型)に行っても、
擬似カラーに変わりは無いし、
一方でボードPCに手慣れたソニーならtype Jといえど、
排熱、静音性は大丈夫だろうし、
独立キーボード、カラバリ含めて、
type Jは、家庭用PCのスタンダードになるのでは?
★レノボ ThinkPad R61e 7650-5UJ(15.4型ノート、XPモデル):
今回紹介する中では唯一の型落ちモデル。
しかし在庫潤沢の様で、当分、5万円程度で買えるのでは?
(ThinkPadの場合、旧モデルといえど、在庫が無くなるにつれ、
価格相場が上がっていく。)
ThinkPad W700がいかに高性能であろうとも、
VAIO type Aがフルカラー液晶で所有欲を満たそうとも、
1台のPCである以上、ウイルス感染や誤操作から無縁ではいられない。
それでも他人が持ってない情報をいち早く得る為には、
時には危ない橋も渡らねばならず、そんなとき、
筐体デザインのチープさ以外、フツーに使えるR61eが別にあれば重宝する。
(無線LAN無しなのだけ要注意。R61用内蔵キッドが転用できる。)
今後、量産モデルはThinkPad SLシリーズが担う訳だが、
SLの下半身の弱さ(ThinkPad Roll Cageなし)は、
キーボードのタッチにも影響するハズだ。
★HP Pavilion dv4a/CT(14.1型ノート):
○ギリギリ、モバイル可能な大きさ
○独立並GPU(AMD M780G チップ内蔵)
○HDMI出力端子
を備えるオールラウンド・ノートが、直販で61,950円~。
AMD 780GにはVista縛りがあるので実際には、
Home Premium、メモリ2GBまではスペックアップが要るが、
3年使い倒すなら、多少用途は限られても、
CPUはSempronが無難かも。HP個人向けの場合、
延長保証価格で耐久性は推して知るべし。
★DELL Vostro 1310(13.3型ノート、個人購入可):
重量2キロのノートが、3年落下保証込みで7万円程度~。
★DELL Vostro 1510(15.4型ノート、個人購入可):
WUXGA解像度(光沢)、3年落下保証込みで8万円程度
って構成を組めてしまう面白さ。それで使ってる人も居るが、
ま、この解像度では、後付け出来ないGPUくらい、
強化しておきたい処。
DELLがLatitudeシリーズを、
冒険的価格セグメントの商品としてリニューアル出来たのは、
Vostroシリーズの圧倒的競争力なくして有り得ない。
★ASUS Eee PC 901-X(ネットブック):
ネットブックの弱点は1,024×600ドットの解像度に尽きる訳だが、
(これより大きい解像度なら、メーカー側がネットブックと呼びたがらない。)
量販店でレッツノートを買ってた人の多くが、
「Eメールのチェックだけ出来ればイイからっ!」
って言ってた事を考えると、
重量1.1キロ、振動や衝撃に強いSSD搭載、カタログ駆動8.3時間
のEee PC 901-Xなら案外、レッツの代わりは勤まるのかも。
-
最近
- ステマサイト見破る11の予備知識。
- 2013年春スマホの特徴を各1行で
- 2012年夏スマホの短か過ぎるレビュー。
- lenovo G580を買わない理由を考える・・
- Ivy Bridgeモデル攻略への第一歩。
- Xperia acro HD SO-03Dの対抗馬はこんなにある!
- 3月上旬発売のRHDM-U500HRを調べてみた。
- 予算10万で狙えるPC2台体制(ASUS U24E等)
- 長持ちしそうなPC 2012年春版(dynabook Satellite T571など)
- 解像度別スマホ主要機種1行レビュー 2012年春
- SSD+HDDを内蔵できるノートPC一覧。
- 今、Ultrabookを買わない8つの理由。
-
リンク
-
アーカイブ
-
カテゴリー
- @タブレットまとめ
- ①NEC
- ②富士通
- ③東芝
- ④SONY
- ⑤Panasonic
- ⑥エプソン
- ⑦lenovo
- ⑧hp
- ⑨DELL
- ⑩他メーカー
- ⑪液晶
- ⑫キーボード、タッチパッド等
- ⑬OS
- ⑭CPU
- ⑮チップセット、GPU
- ⑯メモリ
- ⑰HDD(SSD)
- ⑱光学ドライブ
- ⑲通信
- ⑳保証
- ○○なデバイスはどうよ?
- ○○なPCが欲しい。
- ○○の松・竹・梅。
- 用途①:WEB、掲示板の閲覧
- 用途②:動画サイト閲覧
- 用途③:ワード、エクセル
- 用途④:動画鑑賞
- 用途⑤:ファイルサーバ、ファイル交換
- 用途⑥:エンコ
- 用途⑦:プログラミング
- 用途⑧:3Dゲーム
- 用途⑨:持ち歩き
- 用途⑩Thin client
- @スマホ
- AQUOS PHONE IS17SH
- AQUOS PHONE SERIE ISW16SH
- AQUOS PHONE SL IS15SH
- AQUOS PHONE st SH-07D
- AQUOS PHONE sv SH-10D
- AQUOS PHONE ZETA SH-09D
- ARROWS X F-10D
- ARROWS Z ISW13F
- HTC EVO 3D ISW12HT
- HTC INFOBAR A02
- HTC J butterfly HTL21
- HTC J ISW13HT
- iPhone 4S
- MOTOROLA PHOTON ISW11M
- NECカシオ MEDIAS ES N-05D
- NECカシオ MEDIAS PP N-01D
- NECカシオ MEDIAS X N-04E
- NECカシオ MEDIAS X N-07D
- Optimus G LGL21
- Optimus G pro L-04E
- Optimus it L-05D
- Optimus LTE L-01D
- Optimus Vu L-06D
- Panasonic ELUGA power P-07D
- Panasonic ELUGA V P-06D
- Panasonic ELUGA X P-02E
- Panasonic LUMIX Phone P-02D
- REGZA Phone T-02D
- SAMSUNG GALAXY NEXUS SC-04D
- SAMSUNG GALAXY Note II SC-02E
- SAMSUNG GALAXY S II LTE SC-03D
- SAMSUNG GALAXY S III α SC-03E
- SAMSUNG GALAXY SII WiMAX ISW11SC
- SHARP AQUOS PHONE SERIE SHL21
- SHARP AQUOS PHONE SH-04E
- SHARP AQUOS PHONE ZETA SH-02E
- Xperia acro HD SO-03D
- Xperia AX SO-01E
- Xperia GX SO-04D
- Xperia NX SO-02D
- Xperia VL SOL21
- Xperia Z SO-02E
- 富士通 ARROWS μ F-07D
- 富士通 ARROWS Kiss F-03E
- 富士通 ARROWS V F-04E
- 富士通 ARROWS X F-02E
- 富士通 REGZA Phone T-01D
- 富士通東芝 ARROWS ES IS12F
- 富士通東芝 ARROWS Z ISW11F
- 京セラ DIGNO ISW11K
- 京セラ DIGNO S KYL21
- 京セラ URBANO PROGRESSO
- @低価格モバイルまとめ
- Uncategorized
- 周辺①接続
- 周辺②ソフトウェア
- 周辺③NAS
- 四季報:コスパ命のPC選び
- 御バカ
- 使用者①:老眼
- 使用者②:節電・エコ
-
RSS
Entries RSS
Comments RSS