何に拘る人が、2140(X25-M)をスルーするのか?
レッツノートRと比較したくなるAtomノートの出現。
HP Mini 2140(インテルSSD X25-M搭載モデル)である。
以下に示す通り、死角もない。
①10.1型1,366×768ドット液晶
②打ち易いキーボード(ピッチ縦横17.5ミリ、ストローク2ミリ)
③XP Professional(Vista Businessダウングレード)
④Atom N270(1.60 GHz)
⑤メモリ2GB標準搭載
⑥無線n対応+Bluetooth、Gigabit Ethernet
⑦ExpressCard/54スロット
⑧DVI出力(ドッキングステーション経由)
⑨最大駆動は3セル5時間(1.16kg)、6セル10時間(1.32kg、搭載時↓)
⑩筐体はほぼ、オール・アルミ。Atomノート最強の質感、堅牢性
①は液晶保護の為、表面がアクリルになっており、
写り込みを抑える為の純正フィルム「DA-PFA101H」(アイ・オー・データ製)
が用意されている。
ドットピッチは0.164ミリ。これは15.4″WUXGAの0.173ミリと同程度だが、
最近はDPI設定以前に、文字サイズを細かく設定出来るブラウザが普通だし、
FireFox 3に至っては閲覧するサイトごと、丸ごとサイズ変更・記憶できるし、
結果として同じ文字サイズで表示するにしても、
元の解像度高ければ文字はより美しく表示されるので、
10.1型高解像度自体は歓迎して良い。
②のキーボード自体は2133時代から定評あるが、
2140からはAtom採用になり、
筐体(パームレスト、底面)が熱くならないのが有難い。
レッツRより更に余裕あるキーピッチはワイド液晶ならでは。
ワイドな分、Rより32ミリ筐体幅は大きいが、奥行はしっかり21ミリ削れており、
2140がAtomを採用しながらも、ただの劣化版モバイルでない理由はココにある!
③のXP Proは、企業内ドメインに参加出来るのがネットブックとの違い。
④のAtom Nであるという事は、グラフィック、SSDアクセスに、
高解像度Atom機特有の地雷(Atom Zのチップセット起因)を抱えていない事を示す。
Atomは確かに非力だが、CPU単体でもPen4の同クロック程度の能力はあり、
チップ、メモリ、ストレージ速度がその時代より強化されてるので、XPなら
標準的ネットブックと言えど解像度以外、そこそこなのは理解してもらえると思う。
モバイル用Core 2 Duoに出来てAtomに出来ない処理といえば、
一般的にはHD動画、ニコ動弾幕の再生くらい。
YouTubeなんかはもう直ぐ課金され、HD動画は手軽に見れなくなるだろうし、
もうすぐ行われるインテル超低電圧CPUの安売り(Consumer Ultra Low Voltage、
リンク先では2140が引き合いに出されてる)は、ビジネス用途なら気にする事ない。
⑦のExpressCard/54には、WiMAX端末も収まるかも。
2140がこんなに注目されるのも、
現在4万円程度するインテルSSD X25-M(80GB)を搭載しながら、
8万円切る本体価格(送料別途)にある。
しかしこのSSD、読込速度こそ250MB/sだし
(ただし2140の場合、ICH7-Mなので実速150MB/sしか出ない。)、
プチフリも無いのだが、
所詮、MLCは信頼性に乏しい(Google談)し、
書込速度70MB/sってのはHDDに比べれば速いが
SLC版のインテル X25-Eのsequential 170 MB/sに比べると見劣りする事もあり、
MLCのコチラだけは、今月末に大幅な価格改定(半額?)が控えている。
それでも③のOSだけで2万円程度と考えれば、
HPは早くも、「リアルモバイルでの」決着を付ける気なのだろう。
ところが本体(送料込)8万3千円ともなると、
今まで低価格ノートを検討していた人にも別の選択肢が見えてしまう。
★ポイントスティック付モバイル
⇒ThinkPad X200(12.1型):
情報発信する者にとって、キーボードと共にトラックポイントは外せない。
PCブログにThinkPad関連がやたら多いのもそのせいだ。
そもそもPCのボトルネックはHDDじゃない。
ユーザーだ。だからUIが重要なんだ!
現在8万台で買えるものはVista Home Premiumモデル故だが、
レノボの事ではConsumer ULVより先手を打って、
X200系の更なる安売りを始める可能性大。
あと最近のThinkPadはどうも、カタログ駆動時間良心的過ぎ。
Consumer ULVなら国内メーカー実動並みまでは、行けるんちゃう?
VAIO type Pも同価格帯だが、ポイントスティックがなんちゃってなので割愛。
補足:VAIO type Pのポイント・スティックは、
アルプスのドライバを無効にすれば、普通に使える様になるそうです。
自己責任でお願いします。
★タッチパネル
⇒富士通 LOOX U(5.6型1,280×800、565グラム、カタログ駆動5時間~)、
⇒工人舎SC(7型1,024×600、約800グラム)
⇒工人舎SX(8.9型1,280×768、1,250グラム)
3機とも、XP+不器用なUS15Wチップで7万円以下~。
工人舎はメモリ2GB行ける。
LOOXとSXはタッチパネルらしからぬ好発色と高解像度が、
SCは5万円を優に割り込む価格が魅力。
SXはキーボードも悪くなく、光学ドライブまで搭載の欲張り仕様だが、
工人舎故、別途PCは必要だし、光学止めて軽量化すればもっと売れるハズ!
★通常電圧版CPU搭載モバイル
⇒ThinkPad X200(画像は上で既出)
⇒HP Compaq 2230s/CT(12.1型、1.58kg(光学無)/1.75kg(光学有)、
最大駆動4.3時間)
★ファンレス
⇒SONY VAIO type P(8型1,600×768、588グラム~、カタログ駆動4~4.5時間):
最近ちらほら、7万円切る店頭を見掛けるが、店頭モデル対象の、
「VAIO延長保証サービスは、2009年6月30日17時をもちまして、
その販売を終了させていただきます。」ってのには意図を感じるし(そもそも高価)、
直販だと国内組み立てに加え、落下対応保証さえtype Pだと6千円増で入れるのだから、
今後VAIOに関しては、直販オンリーと考えるべき。
12.1型以下、XGA以上、使えるキーボードで選ぶと、ファンレスに限らず、
Mini 10、Mini 12がぶっちぎりに安い!XPでさえ。
★信頼性
⇒Panasonic Let’snote:
最早新品が、10万円チョットで売られてる店も少なくないが、
依然、強気の価格設定を貫く唯一のブランド。
落下対応保証自体は2140にも付けられる(3年16,275円~)し、
ハードウェアではレッツよりThinkPadの方が遥かに頑丈なのだが、
そもそも一般レベルのPCユーザーが、重要データを任せられると言ったら今や、
ノートに限らずパナソニックに帰着する。
元々、モバイル需要は法人が主だったし、
法人はPCには、イニシャルコストなんぞより大事なものがある事を知っているし、
値段で動ける部分はとっくにDELL、HPに移行してるのだから、
今後もレッツはビクともしないだろう。
★2140(X25-M)と同程度の出費で、国内大手の、現行かつ新品2台体制
⇒東芝 dynabook Satellite T42(15.4型)+NB100(8.9型綺麗液晶):
両方XPなので、デュアルコアCPUノート1台より大抵、便利。
4月20日追伸:本日、NB100の後継、dynabook UXが発表されました。
ネットブックは全て10型以上に移行して行くとの事で、
キーボードが改善されるのは判ってましたが・・
解像度こそ据置ですが、
10時間駆動を謳う大容量バッテリ(装着時1.33kg)
とか、本気出し過ぎw
これが3ヶ月以内には本体4万円~で買えるって、
一転、台湾メーカーヤバイだろww
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