今年PCの主役!ホームモバイル、据置PC。
インテルCPUの性格からも解る様に、
去年の主役が長時間駆動ノートなら、今年の主役はCPUパワー重視のPCだろう。
(来年のSandy Bridgeはそれらを両立すると言われてるが、
ノートにはCPU、グラフィック以外の要素もあるから現行を語る事にする。)
とは言えエンコード以外での高性能CPUの体感は、
「速くなると言うよりも遅くならない」という性質のものだし、
殆どの処理で体感できるSSDへの交換などとは訳が違う。
よってエンコを殆どやらない普通の方なら、自分が予定する最も重い処理に合わせて
CPU選択を行えば良い訳だし、一般的に言ってその最も重い処理とは、
デュアルコア2.4GHzを推奨するLogicool Vid HD(720pのビデオ通話)辺りじゃなかろうか。
ではお勧め機種を紹介して行く。(以前に解説した機種はあっさり目)
■NEC LaVie Lの16型フルHDモデル(直販名はLaVie G タイプL):
自然な発色の光沢液晶+安定動作のインテル・オンボ+ワイヤレス地デジ(オプション)。
フルHDの場合は黒筐体のみで、キーボードはアイソレーションにならない。
■SONY VAIO Eの15.5型フルHDモデル:
自然な発色の低反射光沢液晶+Radeon HD 5650(ただしクロック抑え目)。
フルHDの場合は筐体色が黒か白。
■SONY VAIO Jの非タッチパネル:
・フルHDの表示領域
・リラックスできる視認性(ドットピッチ0.2ミリ以上)
を確保できる画面サイズは17.4型以上になるんだが、
これでは殆どの方が、ノートである必然性を感じなくなる。
動画鑑賞には光沢液晶を推奨するが、低反射の17.4型以上ってのは、
ノートや単体モニタまで含めても私の知る限り、
VAIO J / Lの非タッチパネル・モデルしか存在しない。
(ARコート自体の普及率はもっと高いが)
現行VAIO Lが排熱不足で地雷扱いな現状を考えると、
部屋でPCモニタを一台に集約するなら、VAIO J一択って事になる。
ちなみにVAIO Jのタッチパネルは、表面がアクリル板的なもので覆われてるせいで、
非タッチと並べると明確に写り込む。
(この辺は、PC専門の2大サイト(PC WatchとITmedia)が揃って
誤ったレビューをしているので要注意。)
断っておくが一般にボードPCは、冷却ファンの騒音が少なからずある。
SONY、lenovo、ASUS辺りにはトップクラスの排熱・静音性技術があるし、
VAIO JはVAIO Lと違ってノート用CPUが採用されてる訳だが、
注文構成にかかわらずアイドル時でさえファンは回りっぱ。
負荷が掛かる処理を長時間行うべきPCでない事も、
その時のファン音量、音質で察しが付く。
ただ、耳障りになる用途は限られるし、
使ってる内にどんな用途で耳障りになるかが解るPCの方が、
ある日突然、熱死するPCよりも親切である。
VAIO J一台にある程度集約するなら、
グラフィックはWin7での安定動作が見込める「インテル(内蔵)」がお勧め。
GeForceを選択しないとソニーの高画質化技術「Motion Reality」が使えないが、
これはPowerDVDなどのソフトで代用する方法がある。
VAIOのソフトウェア「Giga Pocket Digital」が地デジ録画に不安材料(予約、同時処理)
を抱えている事は有名で、SONYは少なくともここ2年、これを放置している。
3波やダブルのチューナー、カット編集機能すらも無いdynabook Qosmio DXの方が、
録画に関しては安定してる。
しかしそもそも、PCにテレビ機能が付いてる事は省スペース以外に全く利点がない。
テレビ利権の連中は、PCで地デジが扱えない様に、
PCメーカーにかなりの規制を強いている。(例えばPrtSc無効とか)
画像や紙芝居程度のキャプならちょっとした専用ツールで何とかなるが私の知る限り、
地デジ動画をPCデータとする為にはコピーガードを外すプロセス(これ自体違法)
を踏まなきゃ無理だ。
逆に4年前のThinkPad T60でさえ、内蔵光学がCPRM対応だったりする訳で・・・
■ThinkPad T510のフルHDモデル:
ThinkPadのラインナップに発熱の多い構成(CPU、GPU)が加わる場合、
大和による熱の検証は「発火の恐れが無いか?という事であり、
パーツの耐用年数を縮めるか?までは考慮していない。」
という衝撃の事実が最近のレノボへの取材で判明した。
上位モデルでファンFRUが変わる事があると言っても、
(T510の場合、独立GPUの有無でFRUが変わる。)
・同じ筐体で発熱の多い構成は選ばない
・同じ構成で薄型筐体は選ばない
ってのがやはり、ThinkPad選びの基本だろう。
これを受けてCore i5-540M構成で購入したのだが、
<9月27日追伸>現ステッピングのCore i7の省電力具合は意外でした。</追伸>
このT510 フルHDの魅力は、
①Arrandaleノート最強の発色を誇る液晶
②PCとしての守備範囲の広さ
だと実感している。
①については、現行Core iで優秀なのがCPU部32nmのものに限られるし、
その上位選別品がノート用のArrandaleなのだから、
T510 フルHDは事実上、「現行ノート最強液晶」と言い換えても良い。
(RGB LEDバックライト液晶は今の処、32nmとの組み合わせ無し。
X201 tabletのIPS(ソースはコチラ)もイイが、これは一般的なPCとは言い難い。)
このフルHDはシングルベンダだが、少なくとも私が買った最近のロットに関しては
ギラツキ皆無。発色も単独で赤いと認識できるレベルじゃないし、
VAIO Fクリエイティヴ・エディションみたいな「白の汚さ」もない。
それにしてもこれだけ発色やコントラストがハッキリしてると、
弊害を認識しつつも広色域の世界にハマってしまう。
②については、薄型筐体のThinkPadに慣れた私からすると、
「あれ?後ろ何か踏んでる?」って程の腰高感は否めないが、
T510 フルHDさえあれば、
何処かしらに不便があるこれより小さいPCを家で使おうとは思わない。
ドットピッチが近いX201sは、モバイルとしてなら全方位的に完成度が高いが、
やはり液晶の発色、ギラツキの無さで、T510 フルHDにハッキリ差を付けられてしまう。
(X201sが不得意な色階調、上下視野角は言うまでもない。)
T510は4セルバッテリ+ウェイトセーバなら重量的にも2.5kg程度だし、
セミラグドである事を合わせると、自家用車なら充分持運べもする。
薄型筐体やCPUで無理しなかったせいもあり、
どうやっても筐体温度が40℃超えられないw
負荷全域で静かな冷却ファンも、Core i世代のノートとしてトップクラス。
(まぁThinkPadはファン交換も簡単で部品代も安いし、
逆に現行他社製は来年辺り、冷却系のメンテ費用でユーザが悲鳴上げるんじゃないかと
俺は期待してんだがねw)
だからT510所有者がデスクトップ買い足すとしたら、
4コア飛び越えて6コアが欲しくなる用途の為だろう。
キーボードに関しては、基本的に最高スペックでCTOしてるのが関係してか、
NMB製にしか当たった事が無く、私が評価すると過大評価になってしまうので止めとく。
筐体質感は地味だが、下位モデルみたいな割り切りが目立つ訳でもなく、
コレ程までに質実剛健なPCを買ってしまったが最後、
反動で当分はキワモノに ばかり目が行ってしまう日々ですわ。
去年のX200sがそうであった様にT510 フルHDは、
今年を代表するPCであるに違いない。
①殆どの用途に困らない性能(Athlon II X2 Dual-Core 235e 2.7GHz+AMD 760G)
②静かな冷却ファン音
③超低価格
を実現したボードPC。
②の静かさは高負荷時もそれなりで、(HDD温度も50℃以内には収まってる)
これはファン音が大きい事が当たり前のボードPC界にあっては異例。
筐体サイズ同じで、20型モデルと、そこから液晶枠を細くした21.5型モデルがあり、
20型の方はHD+(1,600 x 900px)、21.5型の方はフルHDの液晶を搭載し、
どちらも非光沢。
非光沢ゆえに地味ではあるが、流石に大画面ともなると
ビジネスノート並の発色なパネルを探す方が難しく、
少なくともデジタル出力できない一世代前のデスク買うよか、こっちのが綺麗。
最近、ノートの値段が安くなってる様にも見えるが、
縦768ドットを超える解像度のは10万円を大きく割り込まないのも事実で、
このdeaCentre B305が20型縦900で最安5万前後、
21.5型フルHD、4GBメモリ、地デジチューナ搭載で最安7万円切る
ってのは同価格帯のノートには脅威だ。
n対応無線が付いてる代わりに有線100BASEなのは、ノートを意識してるせいかも。
Windows込みで3万円台ってデスクトップも最早、珍しくないが、
2.4GHz以上のインテル製デュアルコア+HDMI出力付きって言うと、
このH320辺りが省スペースでは最安クラスとなる。
lenovoの後にいきなり型番が来る名称の機種は、いわゆるメーカー品じゃないのかも知れんが、
デスクトップはノートより融通が利くからイザとなったら部品交換で対応できるし、
何と言ってもスタイリッシュな筐体が評価できる。
拘りの無い人のお買い得PCって言うと、去年はCore 2 Duo SU2300搭載のCULVノートだったが、
今年後半はノートならCore i3-370M(2.4GHz)、
デスクならCore i3-5xxのコスパを活かしたものになる予感。
■HP Pavilion s5430jp(AMDモデル):
スリム筐体に、TDPを95Wに抑えた6コアCPU(Phenom II X6 1035T(定格2.6GHz、最大 3.1GHz))
を載せられるのと、ポータブルHDDを内蔵できるのが魅力。
大手ではhpだけが、
業務用サーバでの排熱ノウハウをコンシューマ・デスクトップにも踏襲してるので、
グラボ載せ買えとかしなければ、保証付けてそこそこ使えるだろう。
hpのデスクトップは一見安いが、HDMIが標準で付かないのと送料がネック。
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